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国内の需給動向【牛肉】 畜産の情報 2020年4月号

2年1月の牛肉生産量、前年同月比3.8%増

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1 令和2年1月の牛肉生産量(部分肉ベース)は、2万5803トン(前年同月比3.8%増)と前年同月をやや上回った(図1)。品種別では、和牛は1万1438トン(同8.2%増)と前年同月をかなりの程度上回った一方で、乳用種は7425トン(同0.1%増)、交雑種は6592トン(同0.2%減)といずれも前年同月並みとなった。
 
 
 なお、過去5カ年の1月の平均生産量との比較でも、やや上回る結果(3.7%増)となった。

2 1月の輸入量は、冷蔵品は、2万450トン(同4.0%増)と前年同月をやや上回った(図2)。冷凍品は、中国におけるASF(アフリカ豚熱)により、豪州が中国向けの輸出を増加させている影響で豪州産の輸入量が減少していることに加え、前年同月の輸入量が通関の繰り越しにより多かったことから、2万6890トン(同12.9%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図3)。この結果、全体では4万7410トン(同6.2%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
 


 
 なお、過去5カ年の1月の平均輸入量との比較では、冷蔵品、冷凍品ともに大幅に上回る結果(冷蔵品23.9%増、冷凍品36.3%増)となった。

3 1月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)は、171グラム(前年同月比7.2%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
 また、1月の外食産業全体の売上高は、前年同月をわずかに上回った(同1.9%増)。このうち食肉の取り扱いが多いとされる業態は、引き続き好調に推移しており、ハンバーガー店を含むファーストフード洋風が同4.1%増、ファミリーレストラン焼き肉が同5.0%増、牛丼店を含むファーストフード和風が同4.2%増といずれも前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」、日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。

4 1月の推定期末在庫量は、12万5264トン(同2.6%増)と前年同月をわずかに上回った。このうち、輸入品は11万4897トン(同1.8%増)と前年同月をわずかに上回った(図4)。
 

 
 推定出回り量は、6万6511トン(同8.7%減)と前年同月をかなりの程度下回った。このうち、国産品は2万7716トン(同9.8%増)と前年同月をかなりの程度上回った一方、輸入品は3万8795トン(同18.5%減)と前年同月を大幅に下回った(図5)。
 

(畜産振興部 河村 侑紀)