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国内の需給動向【豚肉】 畜産の情報 2020年4月号

2年1月の豚肉生産量、前年同月比1.7%増

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1 令和2年1月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、8万864トン(前年同月比1.7%増)と前年同月をわずかに上回った(図6)。

 
 なお、過去5カ年の1月の平均生産量との比較でも、やや上回る結果(5.4%増)となった。

2 1月の輸入量は、冷蔵品は、現地相場高及び国内相場安により前年同月の輸入量が少なかったことなどから、3万3546トン(同6.7%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図7)。冷凍品は、日EU・EPAの2月の発効を見据えた通関保留により前年同月の輸入量が少なかったことから、3万8733トン(同28.0%増)と前年同月を大幅に上回った(図8)。この結果、全体では7万2280トン(同17.1%増)と前年同月を大幅に上回った。
 


 
 なお、過去5カ年の1月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は大幅に上回り、冷凍品はわずかに下回る結果(冷蔵品18.7%増、冷凍品2.0%減)となった。

3 1月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、587グラム(同6.5%減)と、前年同月をかなりの程度下回った。

4 1月の推定期末在庫量は、20万9212トン(同27.7%増)と前年同月を大幅に上回った。このうち、輸入品は、中国でのASF(アフリカ豚熱)発生による供給国の豚肉相場の先高感から、輸入量が増加傾向で推移する中、18万7738トン(同30.2%増)と前年同月を大幅に上回った(図9)。
 
 

 推定出回り量は、14万6160トン(同6.2%増)と前年同月をかなりの程度上回った。このうち、国産品は8万150トン(同1.2%増)とわずかに、輸入品は6万6011トン(同13.0%増)とかなり大きく、いずれも前年同月を上回った(図10)。

 
(畜産振興部 岩井 椿)