2019/20年度の米国のトウモロコシ需給予測、輸出量は前年度比大幅減

　米国農務省世界農業観測ボード（USDA/WAOB）は2020年2月11日、2019/20年度（9月〜翌8月）の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。
生産量は、前回予測と修正なく、前年度比4.5%減の136億9200万ブッシェル（3億4778万トン^（注））と予測されている（表20）。
   
　消費量は、エタノール向けが前回より5000万ブッシェル（127万トン）上方修正された。この結果、全体では同1.0%増の123億4500万ブッシェル（3億1356万トン）と予測されている。
　輸出量は、積荷のペースが遅いことから引き続き前回より5000万ブッシェル（127万トン）下方修正され、同16.5%減の17億2500万ブッシェル（4382万トン）と大幅に減少すると予測され、消費量の増加分を相殺する形となっている。
　期末在庫は前回と変わらず、生産量の減少等を反映して、同14.8%減の18億9200万ブッシェル（4806万トン）と予測されている。
　また、生産者平均販売価格は前回と変わらず、1ブッシェル当たり3.85米ドル（1キログラム当たり16.7円：1米ドル＝110円）と予測されている。
_{（注）1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。}