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国内の需給動向【牛肉】 畜産の情報 2020年5月号

2年2月の牛肉生産量、前年同月比0.5%減

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1 令和2年2月の牛肉生産量(部分肉ベース)は、2万4758トン(前年同月比0.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。品種別では、和牛は1万1116トン(同4.2%増)と前年同月をやや上回った一方で、乳用種は6921トン(同3.7%減)、交雑種は6363トン(同5.1%減)といずれも前年同月をやや下回った。
 
 
 
 なお、過去5カ年の2月の平均生産量との比較でも、わずかに下回る結果(1.2%減)となった。

2  2月の輸入量は、冷蔵品は、1万9163トン(同1.0%増)と前年同月をわずかに上回った(図2)。冷凍品は、前年1月の輸入量が多かった反動により前年2月の輸入量が少なかったことから、2万2630トン(同7.2%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図3)。この結果、全体では4万1826トン(同4.3%増)と前年同月をやや上回った。
 





 
 なお、過去5カ年の2月の平均輸入量との比較でも、冷蔵品はかなり大きく、冷凍品はかなりの程度、いずれも上回る結果(冷蔵品14.6%増、冷凍品10.5%増)となった。

3 2月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)は、176グラム(前年同月比6.8%増)と前年同月をかなりの程度上回った(総務省「家計調査」)。
 また、2月の外食産業全体の売上高は、前年同月をやや上回った(同4.8%増)。このうち食肉の取り扱いが多いとされる業態は、引き続き好調に推移しており、ハンバーガー店を含むファーストフード洋風が同11.4%増とかなり大きく、ファミリーレストラン焼き肉が同24.4%増と大幅に、牛丼店を含むファーストフード和風が同8.6%増とかなりの程度、いずれも前年同月を上回った(一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。

4 2月の推定期末在庫量は、12万1874トン(同0.1%減)と前年同月並みとなった(図4)。このうち、輸入品は11万1607トン(同1.2%減)と前年同月をわずかに下回った。
 

 
 推定出回り量は、6万9668トン(同7.6%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図5)。このうち、国産品は2万4553トン(同0.5%減)と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は4万5116トン(同12.7%増)と前年同月をかなり大きく上回った。

 

                                            (畜産振興部 郡司 紗千代)