畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 畜産の情報 > 2年4月の鶏肉生産量、前年同月比3.0%増

国内の需給動向【鶏肉】 畜産の情報 2020年7月号

2年4月の鶏肉生産量、前年同月比3.0%増

印刷ページ
1 令和2年4月の鶏肉生産量は、好調な需要を背景に、14万2365トン(前年同月比3.0%増)と前年同月をやや上回った(図11)。
 
 
 なお、過去5カ年の4月の平均生産量との比較でも、8.8%増とかなりの程度上回る結果となった。

2 4月の輸入量は、在庫水準が高いことや米国における鳥インフルエンザ発生に伴う一部の輸入停止措置などから、4万6706トン(同1.2%減)と前年同月をわずかに下回った(図12)。
 
 
 なお、過去5カ年の4月の平均輸入量との比較でも、2.2%減とわずかに下回る結果となった。

3 4月の鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)緊急事態宣言に伴う内食需要の増加により、610グラム(同32.7%増)と前年同月を大幅に上回った(総務省「家計調査」)。

4 4月の推定期末在庫量は、17万1702トン(同12.1%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図13)。このうち、輸入品は14万4500トン(同18.0%増)と前年同月を大幅に上回った一方、国産品は2万7202トン(同11.5%減)と前年同月をかなり大きく下回った。
 
 
 推定出回り量は、18万7816トン(同1.7%増)と前年同月をわずかに上回った(図14)。このうち、国産品は14万6284トン(同8.3%増)と前年同月をかなりの程度上回った一方、輸入品は4万1532トン(同16.1%減)と大幅に下回った。
 この要因は、COVID-19の影響で、家庭用に多く仕向けられる国産品の需要は高まった一方、外食用に多く仕向けられる輸入品の需要が低下したためと考えられる。
 
 
 

(畜産振興部 前田 絵梨)