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海外の需給動向【牛乳・乳製品/NZ】 畜産の情報  2020年7月号

4月の乳製品輸出量、主要4品目いずれも前年同期を下回る

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4月の生乳生産量は、前年同月比0.6%減
 ニュージーランド乳業協会(DCANZ)によると、2020年4月の生乳生産量は、135万6000トン(前年同月比0.6%減)となった(図23)。干ばつによる牧草への影響が残っており、前年同月をわずかに下回る結果となった。長期にわたる干ばつが生乳生産に大きな影響を及ぼすことが懸念されていたが、2019/20年度(6月〜翌5月)の4月までの累計も、2086万1000トン(前年同期比0.6%減)とわずかな減少となった。5月も前年同月の生乳生産量からわずかな減少の見通しとなっていることから、今シーズンの生乳生産量は例年の生産量と大きな開きは出ない見通しとなっている。
 
 
4月のチーズ輸出量、大幅に前年同月を下回る
 ニュージーランド統計局(Statistics NZ)によると、2020年4月の乳製品主要4品目の輸出量は、脱脂粉乳およびバター類が前年同月をわずかに上回る一方、全粉乳およびチーズが下回った(表13、図24)。
 

 
 
 
 脱脂粉乳については、前年同月比2.2%増の2万9276トンと前年同月をわずかに上回った。輸出先別に見ると、中国に加えてインドネシアやマレーシアなど東南アジア向けが増加している。2019/20年度7月〜翌4月では、前年同期比2.1%減の31万6402トンとわずかに減少した。
 バター類は、前年同月比0.4%増の3万6856トンと前年同月をわずかに上回り、3カ月ぶりに前年同月を上回った。輸出先別に見ると、中国のほかサウジアラビアや米国向けが多かった。2019/20年度7月〜翌4月では、前年同期比7.0%減の36万8679トンとかなりの程度減少した。
 一方、全粉乳は、前年同月比1.2%減の13万4525トンと前年同月をわずかに下回り、2カ月連続で前年同月を下回った。輸出先別に見ると、全体の4割を占める中国やアラブ首長国連邦向けが増加する一方、マレーシアや日本向けなどが減少した。2019/20年度7月〜翌4月では、前年同期比1.2%減の128万5083トンといずれもわずかな減少となった。
 また、チーズは、前年同月比21.0%減の2万3530トンと前年同月を大幅に下回り、2カ月連続で前年同月を下回った。輸出先別に見ると、韓国向けが増加基調で推移している一方、日本や中国向けが大幅に減少し、特に中国向けについては、前年同月の輸出量から約6割減少した。2019/20年度7月〜翌4月では、前年同期比1.0%減の27万2276トンとわずかに減少した。

乳製品国際価格は、脱脂粉乳が前回比7.4%上昇
 2020年5月19日に開催された、乳製品の国際価格の指標とされるグローバルデーリートレード(GDT:フォンテラ社主催の電子オークション。月2回開催)の主要4品目の1トン当たり平均取引価格は、以下の通りとなった(表14、図25)。前回開催(同年5月5日)時との比較では、脱脂粉乳の価格はかなりの程度上昇した一方、全粉乳、バター、チーズの価格はいずれも下落した。
 

 
 

 脱脂粉乳の価格は、前回比7.4%高の1トン当たり2549米ドル(27万7841円:1米ドル=109円)と2020年1月以降は下落傾向で推移していたが、アフリカ地域からの買いが強まったことなどから価格が上昇した。
 全粉乳は、東南アジアやオセアニアなどからの需要が高まったものの、全体の価格を押し上げるほどの引き合いは無かったことから、前回比2.5%安の同2677米ドル(29万1793円)と引き続き下落した。
 バターは、前回比1.7%安の同3803米ドル(41万4527円)と下落した。中東からの需要や、前回の取引では不参加だったヨーロッパからの需要があったものの、高値であった前年同月と比べると、なお、28.2%安の低水準となっている。
 チーズは、前回比6.1%安の同3864米ドル(42万1176円)とかなりの程度下落した。
 5月の国際取引価格は、脱脂粉乳が上昇し、特に6月出荷用の製品需要の高まりがけん引した結果となった。これは、アフリカからの短期的なニーズとみられている。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う各国の物流の停滞が徐々に緩和されているが、主要な輸入国である中国や東南アジアなどの需要回復の動向を注視していく必要がある。
 
(調査情報部 廣田 李花子)



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