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海外の需給動向【牛肉/アルゼンチン】 畜産の情報 2020年10月号

生産量はわずかに増加、中国向け輸出がけん引

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輸出需要などを受け、生産は拡大傾向

 アルゼンチン農牧漁業省によると、2020年1〜7月の牛と畜頭数は、前年同期比2.9%増の796万5349頭(図13)、牛肉生産量は同3.0%増の179万トン(枝肉重量ベース)となった(図14)。背景には主に中国向け輸出の拡大があるとみられ、と畜頭数・生産量とも増加傾向で推移している。
 





 

  一方、2020年1〜7月のと畜頭数に占める雌牛の割合は同2.6ポイント減の47.2%となり、干ばつの影響を受けて経産牛の淘汰とうたが進んだ前年よりも、やや低い数値となった。
 

中国向け輸出の増加が続く

 アルゼンチン国家統計院によると、2020年1〜6月の牛肉輸出量は、前年同期比20.3%増の27万153トン(製品重量ベース)と大幅に増加した(表4)。



 

 国別に見ると、中国向けは同27.4%増の20万9463トンとなり、輸出量全体の77.5%を占めた。また、2019年3月に新たな条件で輸出を再開した米国向けは、同国の牛肉生産量が減少する中、2020年2月以降輸出量が大幅に増加しており、同233倍の8152トンとなった。一方、EU諸国ではドイツ向けが同18.4%減、オランダ向けが同15.4%減と減少した。要因としては、中国向けの輸出が拡大したことや、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響による、EU諸国内での需要減少などが挙げられる。
 ペソ安が進み(図15)、為替だけ見れば価格競争力があるようにみられるものの、2019年12月に新政権の下で行われた輸出税の引き上げ(注)や国内物価の上昇などにより輸出が鈍化する可能性もあり、今後の輸出量がどのように推移するのか注目される。
 

(注) 詳細は、海外情報「アルベルト・フェルナンデス新政権、輸出税を引き上げ(アルゼンチン)」(2020年1月15日発)(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_002589.html)を参照されたい。
 


 

去勢牛の出荷価格は上昇傾向

 同国内の去勢牛の出荷価格については、輸出が拡大していることもあり、3月から5月にかけては一時的な落ち込みを見せたものの、6月以降は上昇傾向にある(図16)。肉用牛相対取引の指標となっているリニエルス家畜市場における2020年7月の出荷価格は、前年同月比52.4%高の1キログラム当たり92.48ペソ(134円:1アルゼンチンペソ=1.45円)となった。
 

 

(調査情報部 小林 大祐(現総務部))




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