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国内の需給動向【豚肉】 畜産の情報 2021年3月号

2年12月の豚肉生産量、前年同月比2.1%増

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1 令和2年12月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、8万2555トン(前年同月比2.1%増)と前年同月をわずかに上回った(図6)。
 なお、過去5カ年の12月の平均生産量との比較でも、2.9%増とわずかに上回る結果となった。

 
2 12月の輸入量は、冷蔵品は、北米産の入船遅れ分が通関されたことなどから、3万6848トン(同7.0%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図7)。冷凍品は、国内の在庫が高い水準にあることに加え、前年の輸入量が中国におけるアフリカ豚熱の影響による先高を見越して多かったことなどから、3万4627トン(同8.5%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図8)。この結果、全体では7万1474トン(同1.1%減)と前年同月をわずかに下回った。
 なお、過去5カ年の12月の平均輸入量との比較でも、冷蔵品は9.8%増とかなりの程度上回り、冷凍品は14.3%減とかなり大きく下回る結果となった。




3 12月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による内食需要の増加から、726グラム(同14.1%増)と前年同月をかなり大きく上回った(総務省「家計調査」)。

4 12月の推定期末在庫は、18万8311トン(同6.9%減)と前年同月をかなりの程度下回った。このうち輸入品は、16万7897トン(同7.5%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図9)。
 推定出回り量は16万519トン(同2.0%減)と前年同月をわずかに下回った(図10)。このうち、国産品は8万1364トン(同0.5%減)とわずかに、輸入品は7万9155トン(同3.4%減)とやや、いずれも前年同月を下回った。



 

(畜産振興部 福寿 悠星)