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海外の需給動向【牛肉/カナダ】 畜産の情報 2021年5月号

牛飼養頭数は引き続き減少傾向

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牛総飼養頭数、前年比1.0%減
 カナダ統計局(Statistics Canada)によると、2021年の牛総飼養頭数は1115万頭(前年比1.0%減)となった。カナダでは度重なる干ばつの発生や米国への生体牛流出などといった要因から幾度となく牛群の拡大が阻まれており、2006年以降ほぼ一貫して減少傾向で推移している。なお、今後の牛群再構築の要となる未経産牛の肉用後継牛は5年ぶりの増加となった(表2)。
 

 2020年の米国からの生体牛輸入頭数は、同年4、5月の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う流通面での混乱が見られたものの、27万3000頭(同1.2%増)と引き続き記録的な水準となった(図2)。米国農務省(USDA)によると、これは、カナダ国内の子牛出生頭数が伸び悩む中、カナダ西部を中心としたフィードロットからの旺盛なもと牛需要が一因とみられ、主に乳牛(去勢)が多いとされている。
 カナダでは、飼養頭数が減少傾向であるものの、米国からの生体牛輸入頭数が増加していることから、と畜頭数は近年おおむね増加傾向で推移している。2020年はCOVID-19による一部食肉処理場の稼働停止などの影響を受けて、324万頭(同1.9%減)と前年をわずかに下回ったものの、引き続き好調に推移している(図3)。
 


牛肉輸出量、前年比2.0%減
 カナダの牛肉輸出量は、近年好調に推移していたものの、2020年はと畜頭数が前年を下回ったことやCOVID-19による世界的な外食需要の減少などを背景に、37万8500トン(前年比2.0%減)と前年をわずかに下回った(図4)。
 輸出先別に見ると、最大の輸出先である米国向けは28万2500トン(同2.4%減)とわずかに減少し、全体に占める割合は75%となった。前年に6割増と躍進した日本向けは、3万9600トン(同9.0%減)と前年を下回ったものの、全体に占める割合は10%となり、前年と同じく米国に次ぐ2番手の輸出先となった。
 形態別に見ると、全体では冷蔵・その他(部分肉など)の割合が70.6%と最も多く、次いで冷凍・その他が18.6%、冷蔵・骨付き肉が6.8%、冷凍・骨付き肉が3.0%、冷蔵・枝肉が0.9%、冷凍・枝肉が0.02%となった(図5)。
 最大の輸出先である米国向けやメキシコ向けは、カナダと地理的に近いことなどから、冷蔵の割合が95%以上となり、うち冷蔵・その他が大半を占めた。その他の主要輸出先は東アジアとなるが、いずれも半数以上が冷凍・その他となった。
 


 
(調査情報部 河村 侑紀)



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