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国内の需給動向【鶏肉】 畜産の情報 2021年6月号

3年3月の鶏肉生産量、前年同月比2.8%増

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1 令和3年3月の鶏肉生産量は、好調な需要を背景に、14万1973トン(前年同月比2.8%増)と前年同月をわずかに上回った(図11)。
 なお、過去5カ年の3月の平均生産量との比較では、5.4%増とやや上回る結果となった。
 

 
2 3月の輸入量は、流通遅延などによる通関の繰り延べによりブラジル産の輸入量がかなり大きく増加したことに加え、ブラジル産の諸外国からの引き合いの増加やオファー価格の上昇によるタイ産の値頃感によりその代替としてタイ産の輸入量が大幅に増加したことから、5万5627トン(同19.1%増)と前年同月を大幅に上回った(図12)。
 なお、過去5カ年の3月の平均輸入量との比較でも、31.6%増と大幅に上回った。
 

3 3月の鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、520グラム(同4.9%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。

4 3月の推定期末在庫は、16万3802トン(同3.9%減)と前年同月をやや下回った(図13)。このうち、輸入品は13万5022トン(同3.1%減)と前年同月をやや下回った。
 推定出回り量は、19万1006トン(同4.9%増)と前年同月をやや上回った(図14)。このうち、国産品は14万707トン(同2.9%増)とわずかに、輸入品は5万299トン(同11.0%増)とかなり大きく、いずれも前年同月を上回った。
 
 

 
(畜産振興部 前田 絵梨)