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海外の需給動向【豚肉/中国】  畜産の情報 2021年6月号

中国国内の豚肉生産は回復基調で推移

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豚飼養頭数は6期連続で増加
 中国国家統計局によると、2021年3月末時点の総飼養頭数は前年同月比29.5%増の4億1595万頭と6期連続で増加し、アフリカ豚熱発生前の2017年末時点の94.2%まで回復している。うち、繁殖雌豚頭数は同27.7%増の4318万頭となった(図11)。中国農業農村部は、政府による種豚の増頭対策、豚舎の増改築に対する支援策や養豚農家の経営収支改善などの効果もあり、2021年7月ごろまでには総飼養頭数がアフリカ豚熱発生前の水準に回復すると分析している。


直近の豚と畜頭数は落ち着くも、引き続き前年対比増で推移
 2021年2、3月の豚と畜頭数は、いずれも1500万頭前後と、新年や春節の連休の豚肉の需要期を過ぎて落ち着きを見せている(図12)。ただし、アフリカ豚熱および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けた前年同月との比較では、飼養頭数の増加を背景に、2月が71.2%増(1425万頭)、3月が28.8%増(1509万頭)と大幅に回復している。


豚肉生産量は前年同期を大幅に上回る
 中国国家統計局によると、2021年第1四半期(1〜3月)の豚肉生産量は前年同期比31.9%増の1369万トンとなり、供給量は大幅に回復した(図13)。これは2020年前半に多くの企業で規模拡大による飼養頭数の増加が進んだことで、昨今の市場流通量の増加につながったことが一因とみられている。

 
子豚価格は上昇傾向も豚肉価格は直近2カ月下落
 豚肉供給量が大幅に回復する中で、直近2カ月の豚肉価格も、豚肉の需要期を過ぎて落ち着きを見せ、2021年3月は前月比10.1%安の1キログラム当たり45.8元(788円:1元=17.2円)となった(図14)。しかし、ここ最近の動きを見ると、需給状況により上下するものの、2019年後半から豚肉価格はおおむね横ばいで推移している。一方、子豚価格は養豚農家の増産基調などを背景に、昨年後半の下落傾向から反転しおおむね上昇傾向にあり、2021年3月は前月比2.7%高の1キログラム当たり93.3元(1605円)となった。
 中国農業科学院は、2021年第四半期以降、豚肉価格は生産規模の回復・拡大により、供給が安定することで、アフリカ豚熱発生前の水準にまで徐々に低下するとし、また子豚価格も同様に、今後は下落傾向で推移すると見込んでいる。
 

輸入量は引き続き増加も、2021年の輸入量は前年を下回ると予測
 豚肉輸入量は引き続き高水準で推移しており、2021年1〜2月の輸入量は前年同期比26.7%増の68万9288トンとなった(表9)。輸入先を見ると、2020年9月にアフリカ豚熱が発生したドイツからの輸入が大幅に減少し、代替としてスペインをはじめ、ブラジルやカナダからの輸入が大幅に増加した一方、米国からの輸入は20年下半期の減少傾向を引きずり、前年同期を大幅に下回った。
 春節の連休明けは例年、豚肉の需要が低下する時期ではあるものの、中国国内の豚肉価格が比較的高い水準にある中で、輸入量の増加が続いている。中国農業科学院によると、今後の国内での豚肉供給量の増加に伴い、2021年の輸入量は前年を下回ると予測されている。

 
(調査情報部 海老沼 一出)



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