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海外の需給動向【飼料穀物/トウモロコシ】 畜産の情報 2021年9月号

2021/22年度の世界のトウモロコシ生産量、前年度からかなり増加する見込み

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2021年7月12日、2021/22年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表14)。
 
 
 これによると、世界のトウモロコシ生産量は前回から495万トン上方修正され、11億9480万トン(前年度比6.6%増、前月比0.4%増)と予測された。国別に見るとブラジル(同26.9%増)およびウクライナ(同23.8%増)では記録的な生産増が予測され、米国(同6.9%増)、アルゼンチン(同5.2%増)および中国(同2.8%増)でも過去最高水準に近い生産が見込まれている。
 輸出量は、世界全体で1億9884万トン(同8.6%増、同0.7%増)とわずかに上方修正された。国別に見るとブラジル(同53.6%増)とウクライナ(同32.6%増)で大幅な増加が見込まれるものの、米国(同12.3%減)はこれら輸出国との競合により減少が見込まれている。
 輸入量は、世界全体で1億8766万トン(同3.0%増、同1.0%減)とわずかに下方修正された。国別に見ると、主要輸入国である中国は2600万トンと前年度から変わらないものの、引き続き高水準での推移が見込まれている。
 消費量は243万トン上方修正されて、11億8347万トン(同3.2%増、同0.2%増)とわずかに上方修正された。消費大国であるブラジル(同6.6%増)、米国(同1.2%増)および中国(同1.7%増)などで増加が見込まれている。
 期末在庫は、2021/22年度の生産量の上方修正などに伴い、前月から0.6%増の2億9118万トン(同4.0%増)と見込まれている。
 
(調査情報部 水野 崇)