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海外の需給動向【牛乳・乳製品/NZ】 畜産の情報  2022年2月号

生乳生産量、12月以降も不透明な見通し

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例年以上の降雨の影響で生乳生産量は4カ月連続減
 ニュージーランド乳業協会(DCANZ)によると、2021年11月の生乳生産量は288万3800トン(前年同月比1.5%減)とわずかに減少し、4カ月連続で前年同月を下回った(図1)。
  また、今後の飼料生産についてニュージーランド証券取引所(NZX)は、一部の地域では、ラニーニャ現象の影響から雨量が増加しており、12月〜翌2月はサイレージ用牧草の収穫や穀物の発芽への影響が続き、生乳生産量の推移は引き続き不透明であると予測している。


 
11月の乳製品輸出量、主要4品目いずれも前年同月比減
 ニュージーランド統計局(Stats NZ)によると、2021年11月の乳製品輸出量は、主要4品目いずれも前年同月を下回った(表1、図2)。
  品目別に見ると、脱脂粉乳は、最大の輸出先である中国向けが前年同月をかなりの程度上回ったものの、東南アジア向けなどが落ち込んだことで、全体ではかなり大きな減少となった。全粉乳も、最大の輸出先である中国向けは前年同月をかなりの程度上回ったものの、東南アジアやアフリカ向けなどが落ち込んだことで、全体ではわずかな減少となった。バターおよびバターオイルは、エジプトやUAE向けが好調だったものの、中国向けが前年同月を大幅に下回ったことで、全体でも大幅に減少した。チーズは、日本向けが前年同月をやや上回ったものの、豪州、中国、韓国向けなどが落ち込んだことで、全体ではかなりの程度減少した。




 
GDT、アジア諸国からの需要が引き続き堅調
 2021年12月21日に開催されたグローバルデイリートレード(GDT:月2回開催されるフォンテラ社主催の電子オークション。乳製品の国際価格の指標とされる。)の1トン当たり平均取引価格は、全粉乳を除く主要3品目が前回開催(同年12月7日)時から上昇した(表2、図3)。



 
 品目別に見ると、脱脂粉乳は、東南アジアからの需要にけん引され、1トン当たり3745米ドル(43万4000円、前回比0.6%高)となった。全粉乳は、東南アジアからの需要が落ち着く中で、北アジア(注)からの旺盛な需要にけん引され、同3867米ドル(44万9000円、同3.5%安)と全体としてはやや下落にとどまった。バターは、北アジアからの需要が最も強かったほか、東南アジアからの需要も増加し、同5851米ドル(67万9000円、同1.0%高)と前回をわずかに上回った。チーズは、北アジアのほかアフリカからの需要にけん引され、同5241米ドル(60万8000円、同0.4%高)となった。 

(注)ニュージーランド外務貿易省は、中国、日本、香港、韓国、台湾を北アジアとしている。
 
(調査情報部 廣田 李花子)