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海外の需給動向【飼料穀物/中国】 畜産の情報  2022年2月号

国産大豆価格は引き続き高水準も上昇に歯止めと予想

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 2021年の大豆の収穫はほぼ終了し、生産量は前年に比べて減少ながらも品質は良好と報告されている。一方で、大豆主産地の一つである東北部の黒龍江省でのCOVID-19新規感染者数の拡大や大雪の影響から輸送が制限されたことで、業者が買い取った新穀の多くが備蓄用として省内の国家貯蔵庫向けに販売されている。また、価格高を見越し農家の在庫水準も高いとみられており、市場流通量が限られていることで国産の大豆価格は引き続き高い水準で推移している(図)。
 

 黒竜江省の搾油用向け大豆平均取引価格は、11月が1キログラム当たり5.00元(92円、前年同月比8.0%高)、同じく食用向け同価格は同6.12元(112円、同21.8%高)と前年に比べて高い水準にある。また、大豆の国内指標価格の一つとなる山東省の国産大豆価格は、同6.44元(118円、同15.8%高)と同じく高い水準にある。
 国産大豆価格の上昇を受けて、下落基調にある輸入大豆との価格差は11月が同2.18元(40円)と前月からさらに拡大した。今後の見通しについて「農産物需給動向分析月報(2021年11月)」では、価格高騰から需要が弱く、また、業者の買い付けもあまり活発ではないことから、国内大豆価格の上昇に歯止めがかかるとしている。
 このような中で、中国の大豆輸入量は引き続き高い水準にある。21年1〜10月の大豆輸入量は7908万トン(前年同期比5.0%減)とやや減少傾向にあるが、同輸入額は前半の穀物価格の上昇を反映し同33.8%増の431億8000万米ドル(5兆97億円:1米ドル=116.02円(注))と報告されている。主な輸入先は、ブラジル(輸入量の66.1%)、米国(同28.5%)、アルゼンチン(同3.1%)となった。 

(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2021年12月末日TTS相場。

 (調査情報部 横田 徹)