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海外の需給動向【飼料穀物/トウモロコシ】 畜産の情報  2022年5月号

アルゼンチンなどで単収減も、世界のトウモロコシ生産量は引き続き過去最高の見通し

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2022年3月9日、2021/22年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
 これによると、世界のトウモロコシ生産量は12億614万トン(前年度比7.4%増)と前月から79万トン上方修正され、引き続き過去最高の生産が見込まれている。最大の生産国である米国、第2位の中国と第3位のブラジルは、いずれも前月から据え置かれたが、EUに次ぐ第5位のアルゼンチンは、乾燥気候に伴う単収の減少から同100万トン下方修正された。また、主要生産国の南アフリカも、同じく乾燥気候に伴う単収減による生産量の減少が見込まれている。
 輸出量は、世界全体で1億9990万トン(同10.0%増)と前月から377万トン下方修正された。うち、ウクライナは黒海沿岸の穀物積出港の港湾機能停止の影響などから600万トン下方修正された。一方で、米国はウクライナの輸出減を補うとの見込みから190万トン上方修正された。
 輸入量は、世界全体で1億8563万トン(前年度並み)と前月から254万トン下方修正された。うち、最大の輸入国である中国は2600万トン(前年度比11.9%減)と前月から据え置かれた。
 消費量は、世界全体で11億9662万トン(同5.1%増)と前月から145万トン上方修正され、引き続き前年度を上回ると見込まれている。うち、最大の消費国である中国は2億9400万トン(同3.2%増)と前月から据え置かれた。
 この結果、期末在庫は3億97万トン(同3.3%増)と前月から125万トン下方修正されたが、前年度をやや上回ると見込まれている。



(調査情報部 水野 崇)