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国内需給動向【牛乳・乳製品】畜産の情報 2022年11月号

8月の生乳生産量、前年同月を18カ月ぶりに下回る

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 令和4年8月の生乳生産量は、62万6861トン(前年同月比0.2%減)と18カ月ぶりに前年同月を下回った(図1)。地域別に見ると、北海道は36万4103トン(同0.9%増)と前年同月をわずかに上回ったが、都府県は26万2758トン(同1.8%減)と前年同月をわずかに下回った。

 
 8月の生乳処理量を用途別に見ると、牛乳等向けは、33万818トン(同0.4%増)と前年同月をわずかに上回った。このうち、業務用向け処理量については、2万7499トン(同3.5%減)と前年同月をやや下回った。
 乳製品向けは、29万2249トン(同0.7%減)と15カ月ぶりに前年同月を下回った。品目別に見ると、クリーム向けは、5万7200トン(同1.0%減)と前年同月をわずかに下回った。チーズ向けは3万9086トン(同4.5%増)と前年同月をやや上回った。脱脂粉乳・バター等向けは、14万7851トン(同1.7%減)と前年同月をわずかに下回った。
 バターの生産量は、6118トン(同1.3%増)と、前年同月をわずかに上回る一方で、8月末の在庫量は、4万964トン(同3.4%減)と、前年同月をやや下回った。
 脱脂粉乳の生産量は、1万2088トン(同1.5%減)と2カ月連続で前年同月を下回った。8月末の在庫量は、9万6803トン(同6.9%増)と前年同月をかなりの程度上回ったが、3カ月連続で前月を下回った(農林水産省「牛乳乳製品統計」、農畜産業振興機構「交付対象事業者別の販売生乳数量等」)。

令和4年度の生乳生産量は前年度比0.5%増の見込み
 一般社団法人Jミルクが9月30日に公表した「2022年度の生乳及び牛乳乳製品需給見通しと課題について」によると、令和4年度の生乳生産量は、768万7000トン(前年度比0.5%増)と、4年連続の増産を見込んでいる。地域別に見ると、北海道は437万トン(同1.4%増)と前年度より増加すると見込まれる一方で、都府県では331万7000トン(同0.5%減)と前年度より減少するとしている(表)。

 
生乳の用途別処理量を見ると、飲用等向け処理量は、394万2000トン(同2.6%減)と前年度をわずかに下回り、11月の乳価改定の影響などにより、下期は188万5000トン(前年同期比4.7%減)と前年同期をやや下回ると見込んでいる(図2)。このことから、需給調整の役割をもつ脱脂粉乳・バター等向け処理量は、196万8000トン(前年比5.6%増)と前年度をやや上回り、下期は104万2000トン(前年同期比8.0%増)と前年同期よりかなりの程度増加すると見込まれている(図3)。バターの期末在庫量は、ホクレンによる需要確保対策を考慮すると、3万9600トンと前年度並みとしている。脱脂粉乳の期末在庫量については、Jミルクによる在庫削減対策などを考慮すると、9万1700トン(前年度比6.1%減)と前年度をかなりの程度下回ると見込んでいる。
 


 
(酪農乳業部 山下 侑真)