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国内需給【鶏卵】畜産の情報 2024年5月号

6年3月の鶏卵卸売価格、3カ月ぶりに200円台に

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 令和6年3月の鶏卵卸売価格(東京、M玉基準値)は、1キログラム当たり211円(前年同月差132円安、前年同月比38.5%安)と高値で推移した前年同月を大幅に下回ったものの、2カ月連続で上昇し、3カ月ぶりに200円台となった(図1)。
 例年、同価格は年明けに下落し、春先に向けて再び上昇する傾向があり、本年もここまで同傾向で推移している。なお、日ごとで見ると、同価格は、月初の同205円から、下旬には同215円まで2回上昇し、月間の上昇幅は10円となった。
 供給面は、引き続き順調な出荷が続き、今後も安定した供給が期待される。
 需要面では、従来、卵を大量に使用してきた食品加工メーカーなどで、高病原性鳥インフルエンザ(以下「HPAI」という)の影響による卵の供給制限や同価格の高止まりなどを背景に商品の販売休止や代替品の商品開発などが進められてきており、業務加工用需要の回復に一定の時間を要すると見られている。


 
令和5年の鶏卵生産量、前年比6.1%減、この10年で最少
 農林水産省が令和6年3月26日に公表した「鶏卵流通統計調査」によると、令和5年(1〜12月)の鶏卵生産量は243万7773トン(前年比6.1%減)と前年をかなりの程度下回り、この10年で最も少なかった(図2)。
 鶏卵生産量は、平成27年以降、家庭用、業務加工用ともに需要が旺盛であったことなどから、増加傾向で推移してきた。しかし、令和5年は4年10月以降に発生したHPAIが全国的に感染拡大し、その影響を受けて生産量が減少した。




 
 5年の鶏卵の月別生産量の推移を見ると、HPAIの影響による採卵鶏の減少などによる生産量の落ち込みがみられたが、その後、HPAIの発生農場において再導入が進み、12月には年内で最も生産量が増えた(図3)。




 
 都道府県別の上位5県の鶏卵生産量を見ると、最大の生産地は鹿児島県で16万9898トン(前年比5.3%減)となった(図4)。前年の2位から1位に上昇したものの3年連続で前年を下回った。第2位は千葉県(前年5位)で、15万3324トン(同22.2%増)と2年連続で前年を上回った。第3位は茨城県(前年1位)で15万562トン(同34.9%減)と前年より大幅に減少した。第4位は岡山県(前年4位)で13万5838トン(同1.4%増)、第5位は群馬県(前年6位)で12万2337トン(同1.0%増)となった。


 
 
 
(畜産振興部 生駒 千賀子)