6年7月の豚肉生産量、前年同月比5.0％増

生産量

　令和6年7月の豚肉生産量は、7万1679トン（前年同月比5.0％増）と前年同月をやや上回った（図1）。

　なお、過去5カ年の7月の平均生産量との比較でも、0.6％増とわずかに上回る結果となった。

輸入量

　7月の輸入量は、冷蔵品は、現地相場高の影響により米国産輸入量が減少したことなどから、2万7818トン（前年同月比8.1％減）と前年同月をかなりの程度下回った（図2）。冷凍品は、メキシコを除くほとんどの主要国からの輸入量が増加したことなどから、5万8329トン（同30.9％増）と前年同月を大幅に上回った（図3）。この結果、輸入量の合計^（注）では8万6155トン（同15.1％増）と前年同月をかなり大きく上回った。

　なお、過去5カ年の7月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は16.8％減と大幅に下回った一方、冷凍品は29.2％増と大幅に上回る結果となった。

_{（注）輸入量の合計は、くず肉を含む。}

家計消費量

　7月の豚肉の家計消費量（全国1人当たり）は、591グラム（前年同月比2.9％減）と前年同月をわずかに下回った（総務省「家計調査」）。

　なお、過去5カ年の7月の平均消費量との比較でも、2.3％減とわずかに下回る結果となった。

推定期末在庫・推定出回り量

　7月の推定期末在庫は、21万8756トン（前年同月比9.2％減）と前年同月をかなりの程度下回った（図4）。このうち、輸入品は、19万5529トン（同11.2％減）と前年同月をかなり大きく下回った。

　推定出回り量は、15万6883トン（同6.8％増）と前年同月をかなりの程度上回った（図5）。このうち、国産品は7万3101トン（同9.2％増）とかなりの程度、輸入品は8万3782トン（同4.8％増）とやや、いずれも前年同月を上回った。

（畜産振興部　小森　香穂）