畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 畜産の情報 > 24年8月の輸出量、ラテンアメリカ向けの増加により前年同月比6.2%増

海外需給【豚肉/米国】畜産の情報 2024年12月号

24年8月の輸出量、ラテンアメリカ向けの増加により前年同月比6.2%増

印刷ページ
24年9月の繁殖豚飼養頭数、前年同月比2.2%減
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2024年9月1日時点の豚飼養頭数は、7648万頭(前年同月比0.5%増)とわずかに増加した(表1)。内訳を見ると、繁殖豚は604万4000頭(同2.2%減)とわずかに減少し、肥育豚は7043万7000頭(同0.7%増)とわずかに増加した。24年6〜8月期の1腹当たり産子数は増加したものの、分娩母豚頭数の減少により産子数は前年同期比0.8%減となった。USDAによると、母豚の平均分娩間隔の短縮などにより1腹当たり産子数が増加した一方、肥育豚価格の下落から生産者の増頭意欲が低下し、分娩母豚頭数が減少したとされている。


 
 
24年9月の肥育豚価格、前年同月比1.8%安
 USDA/NASSによると、2024年9月の豚肉生産量は、と畜頭数、1頭当たり枝肉重量ともに前年同月を上回ったことで、101万2700トン(前年同月比2.1%増)とわずかに増加した。その結果、2024年9月の肥育豚価格は100ポンド当たり61.27米ドル(1キログラム当たり209円:1米ドル=154.64円(注)、同1.8%安)となり、前月比では5.6%安とやや下落した(図)。

(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年10月末TTS相場。



 
 24年8月の豚肉輸出量、前年同月比6.2%増
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2024年8月の豚肉輸出量はメキシコやコロンビアの堅調な需要から25万4100トン(前年同月比6.2%増)とかなりの程度増加し、同年1〜8月の累計では212万9100トン(前年同期比4.6%増)とやや増加した(表2)。24年の輸出量についてUSDAは、アジア向けの減少から前月予測より1万4000トン下方修正の324万4000トン(前年比4.8%増)と見込んでいる。
 

 
(調査情報部 小林 大祐)