生産量
令和7年2月の豚肉生産量は、7万2607トン(前年同月比6.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図1)。
なお、過去5カ年の2月の平均生産量との比較でも、2.2%減とわずかに下回る結果となった。
輸入量
2月の輸入量について、冷蔵品は、入船遅れなどの影響により主要輸入先である米国産、カナダ産およびメキシコ産輸入量が減少したことなどから、2万7609トン(前年同月比14.6%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。冷凍品は、紅海周辺の情勢悪化による物流の混乱などにより前年2月のスペイン産輸入量が少なかったことや、価格優位性のあるブラジル産輸入量が増加したことなどから、4万4294トン(同37.7%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注1)では、7万1911トン(同11.4%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の2月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は16.3%減と大幅に下回った一方、冷凍品は27.4%増と大幅に上回る結果となった。
(注1) 輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
2月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)(注2)は、598グラム(前年同月比8.2%減)と前年同月をかなりの程度下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の2月の平均消費量との比較でも、4.4%減とやや下回る結果となった。
(注2)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
推定期末在庫・推定出回り量
2月の推定期末在庫は、21万6940トン(前年同月比15.9%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図4)。このうち、輸入品は、19万2819トン(同16.4%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は、14万1484トン(同5.0%減)と前年同月をやや下回った(図5)。このうち、国産品は6万9600トン(同3.4%減)とやや、輸入品は7万1884トン(同6.5%減)とかなりの程度、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 小森 香穂)