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海外需給【飼料/トウモロコシ/世界】畜産の情報 2025年5月号

消費量の微増から期末在庫はかなりの程度減少

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2025年3月11日、24/25年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
 これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は12億1417万トン(前年度比1.1%減)と前月から170万トン上方修正された。生産量上位5カ国・地域では据え置かれたものの、インドが作付面積と単収の増加により過去最高の更新が見込まれていることから、前月から200万トン上方修正されたことなどが反映された。
 輸入量は、最大の輸入国である中国が800万トン(同65.8%減)と前月から200万トン下方修正されたことが影響し、世界全体で1億8030万トン(同8.8%減)と前月から86万トン下方修正された。
 消費量は、米国や中国はいずれも前月から据え置かれたが、ブラジルが50万トン上方修正されたことなどから、世界全体で12億3919万トン(同1.7%増)と前月から123万トン上方修正された。
 輸出量は、最大の輸出国である米国は据え置かれたが、ブラジルなどの下方修正が影響し、世界全体で1億8636万トン(同3.7%減)と前月から287万トン下方修正された。
 この結果、期末在庫は、2億8894万トン(同8.0%減)と前月から137万トン下方修正された。
 


 
(調査情報部 岡田 真希奈)