米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2025年5月12日、25/26年度(9月〜翌8月)最初の米国のトウモロコシ需給見通しを公表した(表)。
米国内生産量は、作付面積と単収の増加から158億2000万ブッシェル(4億184万トン(注1)、前年度比6.4%増)と前年度からかなりの程度増加すると見込まれている。
米国内消費量は、飼料等向けの増加により127億8500万ブッシェル(3億2475万トン、同1.1%増)とわずかな増加が見込まれている。
輸出量は、他の輸出国に比べて比較的競争力のある米国産トウモロコシ価格を背景に、26億7500万ブッシェル(6795万トン、同2.9%増)とわずかな増加が見込まれている。
この結果、期末在庫は18億ブッシェル(4572万トン、同27.2%増)と大幅な増加が見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、11.6%(同2.3ポイント増)と前年度を上回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.20米ドル(608円。1キログラム当たり24円:1米ドル=144.87円(注2)、同3.4%安)と前年度からやや下落する見込みである。
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2025年5月末TTS相場。
(調査情報部 岡田 真希奈)