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国内需給【鶏卵】畜産の情報 2025年9月号

7年7月の鶏卵卸売価格、前年同月比64.0%高

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卸売価格
 令和7年7月の鶏卵卸売価格(東京、Mサイズ基準値)は、1キログラム当たり328円(前年同月差128円高、前年同月比64.0%高)と、前年同月の同価格を大幅に上回った(図)。同価格の日ごとの推移を見ると、月初の同340円から8日には同335円、14日には同325円、24日には320円、31日には315円と計4回の下落があり、月間の下落幅は同25円となった。なお、過去5カ年の7月の平均卸売価格は225円であり、それと比較しても、45.8%高と大幅に上回る結果となった。
 供給面を見ると、鳥インフルエンザの発生農場における鶏の再導入が進んでおり、生産量は回復基調である一方、気温の上昇により卵重の低下が見られる。需要面を見ると、気温の上昇に伴い量販筋は減退傾向にあるものの、業務筋では一定の需要が見られる。
 



 
家計消費量
 6月の鶏卵の家計消費量(全国1人当たり)(注)は、880グラム(前年同月比2.8%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の6月の平均消費量との比較では、0.1%減と同水準という結果となった。
 
(注)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
 
 
(畜産振興部 越川 紗弥)