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海外需給【牛乳・乳製品/米国】畜産の情報 2025年9月号

25年5月の乳製品輸出、チーズやバターが前年同月比で増加

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25年6月の生乳生産量は前年同月比3.3%増
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2025年6月の乳用経産牛飼養頭数は946万9000頭(前年同月比1.6%増)とわずかに増加した(図1)。泌乳能力の高い後継牛の需要が堅調であり、生体価格が上昇していることから、生産者による乳用経産牛の保留傾向が強まっている。
 同月の生乳生産量は、乳用経産牛飼養頭数および1頭当たり乳量(同1.7%増)の増加に加え飼料価格が昨年を下回って推移したことにより、872万4000トン(同3.3%増)とやや増加した(図2)。主要生産州の一つであるテキサス州では、乳用経産牛飼養頭数の増加に伴い、生乳生産量が同9.5%増とかなりの程度増加している。
 



 
25年5月の全米平均総合乳価、前年同月比3.2%安
 米国農務省農場サービス局(USDA/FSA)によると、2025年5月の全米平均総合乳価は、生乳100ポンド当たり21.3米ドル(1キログラム当たり71円:1米ドル=150.39円(注1)、前年同月比3.2%安)とやや下落した(図3)。また、同月の酪農マージン(注2)は、乳価の下落幅が飼料費の減少幅を上回ったことから、同10.4米ドル(同34円、同1.1%減)とわずかに減少した。
 
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均為替相場」の2025年7月末TTS相場。
(注2)酪農家のセーフティーネット制度である酪農マージン保障プログラム(DMC)で算定される全米平均総合乳価と飼料費の差額としての収益。DMCでは、酪農マージンが発動基準を下回った場合、補てんが発動される。
 



 
25年5月の乳製品輸出量、チーズが過去最高を記録
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2025年5月の乳製品輸出量は、乳脂肪分ベースでは前年同月比25.3%増と大幅に増加し、無脂肪ベースでは同6.2%減とかなりの程度減少した。
 品目別に見ると、脱脂粉乳(NDM)は6万2000トン(同1.7%増)とわずかに増加した(表)。チーズは、最大の輸出先であるメキシコ向けが減少したものの、日本や韓国、中米向けの増加に加え、欧州産などに比べ価格優位性があることなどから、5万1500トン(同7.1%増)と単月で初めて5万トンを上回る輸出量を記録した。また、バターも欧州産などに比べ価格優位性があることなどから、5300トン(同約2.3倍)と大幅に増加した。一方、ホエイは、中国向け輸出量の減少により1万3000トン(同21.5%減)と大幅に減少した。
 


(調査情報部 大西 未来)