生産量
令和7年7月の豚肉生産量は、6万9871トン(前年同月比2.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
なお、過去5カ年の7月の平均生産量との比較でも、1.0%減とわずかに下回る結果となった。
輸入量
7月の輸入量について、冷蔵品は、米国産の価格が上昇する中、価格優位性が生じたカナダ産が増加したことや、高騰する国産豚肉から需要がシフトした影響などから、3万4169トン(前年同月比22.8%増)と前年同月を大幅に上回った(図2)。冷凍品は、国内の輸入品在庫が多いことや、前年の輸入量が多かったことなどから、4万8516トン(同16.8%減)と前年同月を大幅に下回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注1)では、8万2687トン(同4.0%減)と前年同月をやや下回った。
なお、過去5カ年の7月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は7.5%増とかなりの程度、冷凍品は3.4%増とやや、いずれも上回る結果となった。
(注1) 輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
7月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)(注2)は、602グラム(前年同月比1.9%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の7月の平均消費量との比較では、0.7%減とわずかに下回る結果となった。
(注2)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
推定期末在庫・推定出回り量
7月の推定期末在庫は、24万1504トン(前年同月比10.4%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図4)。このうち、輸入品は、21万9105トン(同12.1%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
推定出回り量は、15万5629トン(同0.8%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は7万1374トン(同2.4%減)と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は8万4255トン(同0.6%増)と前年同月をわずかに上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)