7年8月の鶏肉生産量、前年同月比6.2％増

生産量

　令和7年8月の鶏肉生産量は、13万8069トン（前年同月比6.2％増）と前年同月をかなりの程度上回った（図1）。

　なお、過去5カ年の8月の平均生産量との比較でも、5.4％増とやや上回る結果となった。

輸入量

　8月の輸入量は、主産地であるブラジルで発生した高病原性鳥インフルエンザによる国際的な商流変化の余波を受けるなどして、ブラジル産やタイ産が減少したことなどから、4万9613トン（前年同月比12.5％減）と前年同月をかなり大きく下回った（図2）。

　なお、過去5カ年の8月の平均輸入量との比較では、0.3％増と同水準となった。

家計消費量

　8月の鶏肉の家計消費量（全国1人当たり）^（注）は、505グラム（前年同月比3.9％増）と前年同月をやや上回った（総務省「家計調査」）。

なお、過去5カ年の8月の平均消費量との比較でも、4.2％増とやや上回る結果となった。

_{（注）1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。}

推定期末在庫・推定出回り量

　8月の推定期末在庫は、15万9860トン（前年同月比7.6％減）と前年同月をかなりの程度下回った（図3）。このうち、輸入品は12万6707トン（同8.1％減）と前年同月をかなりの程度下回った。

　推定出回り量は、18万3193トン（同0.2％増）と前年同月並みとなった（図4）。このうち、国産品は13万6194トン（同4.4％増）と前年同月をやや上回った一方、輸入品は4万6999トン（同10.2％減）と前年同月をかなりの程度下回った。

（畜産振興部　越川　紗弥）