卸売価格
令和7年9月の鶏卵卸売価格(東京、Mサイズ基準値)は、1キログラム当たり320円(前年同月差64円高、前年同月比25.0%高)と、前年同月の同価格を大幅に上回った(図)。同価格の日ごとの推移を見ると、月初の同310円から2日には同315円、9日には同320円、18日には同325円と計3回の上昇があり、月間の上昇幅は同15円となった。なお、過去5カ年の9月の平均卸売価格は227円であり、それと比較しても、41.0%高と大幅に上回る結果となった。
供給面を見ると、高病原性鳥インフルエンザの影響からの回復が見られるものの、依然として猛暑の影響により産卵率や卵重の低下が一定程度見られた。需要面を見ると、外食筋では外食チェーンで毎年恒例の月見にちなんだ季節プロモーションが展開されるなど、荷動きは堅調に推移した。
家計消費量
8月の鶏卵の家計消費量(全国1人当たり)(注)は、871グラム(前年同月比0.8%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の8月の平均消費量との比較では、わずかに下回る結果となった。
(注)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
(畜産振興部 越川 紗弥)