夏の気候の高温化に対応する方法として、既存草種を維持するための肥培管理への留意から、草種・品種の選定の変化に取り組む必要性について述べました。それでも、夏の気象環境の変化が厳しい場合は、北日本においても暖地型牧草・飼料作物の導入や、以前から関東以西で行われてきた二毛作・二期作などの生産体系の検討が必要になると考えています。
ぜひ、参考にしていただけますと幸いです。
【参考文献】
1)西村 格、「牧草の再生に及ぼす温度と光の影響について」北海道草地研究会報第2号:P35-43(1968)
2)岩手県農業研究センター、「高温期を回避したオーチャードグラスの刈取管理法」令和4年度試験研究成果書(2023)
3)内山 和宏、「多年生・寒地型イネ科牧草品種の特性とその選定、栽培利用について(都府県編)」畜産技術(2019)
4)谷津 英樹、「寒地型牧草の草種選定および栽培のポイント(東北地方および都府県高冷地向け)」牧草と園芸第73巻第2号(2025)
5)横山 寛、「北海道向けフェストロリウム新品種ノースフェストの特性紹介」牧草と園芸第72巻第2号(2024)
6)佐藤 尚親、「北日本の猛暑環境下における牧草飼料作物の障害と対応」牧草と園芸第72巻第2号(2024)
7)農研機構畜産研究部門、「みどりの食料システム戦略「持続的な畜産物生産」を目指した国産飼料資源の生産利用の拡大―飼料用トウモロコシの安定生産に向けた雑草対策―」令和6年度自給飼料研究会資料(2024)
8)(一社)日本草地畜産種子協会、「スーダングラスを栽培して強害雑草ワルナスビを防除する」(2016)
https://souchi.lin.gr.jp/skill/pdf/weed-control_warunasubi.pdf
9)佐藤 尚親・澁谷 周・栗林 潤、「北海道および東北地方北部における暖地型飼料作物の導入事例」牧草と園芸第73巻第2号(2025)
10)菅野 あゆみ・丸林 陽介、「北海道における飼料用ソルガム(ソルゴー型ソルガム)の栽培について」牧草と園芸第73巻第2号(2025)
11)雪印種苗株式会社、「パールミレット「ネマレット 品種名ADR300」北海道販売について」雪たねニュースNo.416号(2024)
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海外持出禁止(農林水産大臣公示有)
※※ 品種登録出願中(出願公表中)海外持出禁止(農林水産大臣公示有)