25年9月の生乳生産量、前年同月比0.4%減
デイリー・オーストラリア(DA)が2025年10月に公表した「Milk Production Reports」によると、同年9月の生乳生産量は80万8805キロリットル(83万3069トン相当、前年同月比0.4%減)とわずかに減少した(図1)。
この結果、25/26年度(7月〜翌6月)の9月までの生乳生産量は、202万6671キロリットル(208万7471トン相当、前年同期比2.3%減)とわずかに減少した。
25/26年度の生乳生産量について豪州農業資源経済科学局(ABARES)は、25年9月に公表した「Agricultural Commodities Report」(以下「報告書」という。)の中で、前年度比2%減の820万キロリットル(844万6000トン相当)と予測している。この理由についてABARESは、牧草不足を補うための配合飼料の給与により1頭当たりの乳量増加が見込まれる一方、干ばつによる飼料価格の高騰などで酪農家の廃業が進み、乳用牛の飼養頭数がさらに減少するためとしている。
25年8月の主要乳製品の輸出量、バターおよびバターオイル除き増加
DAが2025年10月に公表した「Dairy Export Summary」によると、25年8月の主要乳製品4品目の輸出量は、バターおよびバターオイルを除き増加した(表、図2)。
脱脂粉乳は、輸出量全体に占める割合が高いインドネシア向けが大幅に減少したものの、ベトナムなど他の東南アジア向けや中国向けが増加したことを受け、前年同月比2.5%増とわずかに増加した。全粉乳は、輸出量全体に占める割合が高い中国向けが大きく増加したことを受け、同9.6%増とかなりの程度増加した。バターおよびバターオイルは、マレーシアやインドネシア向けは堅調に推移したものの、タイなど他の東南アジア向けや米国向けが大幅に減少したことを受け、同48.3%減と大幅に減少した。また、チーズは、主要な輸出先のうち日本向けが大幅に減少したものの、中国向けが大幅に増加したことを受け、同0.3%増と前年同月並みとなった。
25/26年度の主要乳製品輸出量についてABARESは、25年9月に公表した報告書の中で、生乳生産量が減少する一方で、豪州国内の牛乳・乳製品の需要は堅調であることから、前年度比で3%減少すると予測している。
(調査情報部 平山 宗幸)