米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2025年11月14日、10月1日以降閉鎖されていた米国政府機関の業務再開に伴い、2カ月ぶりに25/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。
米国内生産量は、167億5200万ブッシェル(4億2552万トン(注1)、前年度比12.5%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
米国内消費量は、130億8000万ブッシェル(3億3225万トン、同6.2%増)と前年度からかなりの程度増加すると見込まれている。
輸出量は、30億7500万ブッシェル(7811万トン、同8.7%増)と前年度からかなりの程度増加すると見込まれている。
期末在庫は、21億5400万ブッシェル(5471万トン、同40.6%増)と前年度から大幅な増加が見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、13.3%(同3.2ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.00米ドル(631円。1キログラム当たり25円:1米ドル=157.63円(注2)、同5.7%安)と前年度からやや下落すると見込まれている。
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2025年11月末TTS相場。
(調査情報部 岡田 真希奈)