畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 畜産の情報 > 25年の牛肉生産量は前年比3.6%減、26年は同1.0%減と予測

海外需給【牛肉/米国】畜産の情報 2026年3月号

25年の牛肉生産量は前年比3.6%減、26年は同1.0%減と予測

印刷ページ
25年の牛肉生産量は前年比3.6%減
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2025年12月のフィードロット導入頭数は155万4000頭(前年同月比5.4%減)、出荷頭数は177万3000頭(同1.8%増)となり、26年1月1日時点のフィードロット飼養頭数は1145万頭(同3.2%減)とやや減少した。また、25年12月の牛と畜頭数は258万頭(同1.5%増)とわずかに増加した(図1)。同年1〜12月の牛と畜頭数の合計は2979万3000頭(前年比6.4%減)となり、前年をかなりの程度下回った(図2)。
 


 
 なお、25年12月の1頭当たり枝肉重量は406.4キログラム(前年同月比2.9%増)とわずかに増加したため、牛肉生産量は104万2000トン(同4.5%増)とやや増加した(図3)。同年1〜12月の牛肉生産量の合計は、1179万4000トン(前年比3.6%減)とやや減少した(図4)。26年の牛肉生産量は、と畜頭の減少を枝肉重量の増加が部分的に相殺すると見込まれるものの、同1.0%減とわずかに減少すると予測されている。
 


 
25年12月の牛肉卸売価格は前年同月をかなり大きく上回って推移
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2025年12月の牛肉卸売価格(カットアウトバリュー(注1))は、100ポンド当たり359.6米ドル(1キログラム当たり1226円:1米ドル=154.66円(注2)、前年同月比14.1%高)と前年同月をかなり大きく上回った。一方、前月の同373.3米ドル(同1273円)からは3.7%安とやや下回った(図5)。
 
(注1)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構築した卸売指標価格。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年1月末TTS相場。

 
25年10月の牛肉輸出量は前年同月比17.9%減
 USDA/ERSによると、2025年10月の牛肉輸出量は9万1190トン(前年同月比17.9%減)と大幅に減少した(表)。中国向けは引き続き、米国内の中国向け牛肉輸出施設登録の更新が行われず、米国から中国への牛肉輸出の大部分が停止している状況にある。加えて、中国において牛肉に対する新たなセーフガード措置の実施が発表され、米国の他、豪州やブラジルなどからの牛肉輸入に対して割当数量および追加関税率が設定されたことには、各国から中国向けの牛肉輸出が抑制的に働くことが予測されている。このため、USDAは米国の主要輸出先である日本や韓国などのアジア地域において、豪州をはじめとする牛肉輸出国間での価格競争が激化すると予測している。26年の輸出量についてUSDAは、米国内の牛肉生産量の減少、米ドル高の為替相場、直近の輸出動向などを踏まえ、110万トン(前年比5.6%減)とやや減少すると見込んでいる。
 
 
(調査情報部)