生産量
令和8年2月の牛肉生産量(注1)は、2万5949トン(前年同月比1.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。品種別では、和牛は1万3227トン(同0.0%増)、交雑種は7265トン(同0.0%減)と、ともに前年同月並み、乳用種は5423トン(同6.8%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
なお、過去5カ年の2月の平均生産量との比較では、0.7%増とわずかに上回る結果となった。
(注1)生産量の合計は、その他の牛、子牛を含む。
輸入量
2月の輸入量について、冷蔵品では、現地価格の高止まりなどにより主要輸入先である米国産と豪州産の輸入量が減少したことなどから、9872トン(前年同月比10.7%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図2)。冷凍品では、豪州産のうち主に加工用のひき材などに使用されるトリミングの輸入量が減少した一方、米国産ショートプレート(バラ)の輸入量が増加したことなどから、2万821トン(同13.8%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注2)でも、3万715トン(同4.6%増)と前年同月をやや上回った。
なお、過去5カ年の2月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は30.6%減と大幅に下回った一方、冷凍品は1.9%増とわずかに上回る結果となった。
(注2)輸入量の合計は、煮沸肉、ほほ肉、頭肉を含む。
家計消費量等
2月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)(注3)は140グラム(前年同月比4.0%増)と前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の2月の平均消費量との比較では、8.7%減とかなりの程度下回る結果となった。
2月の外食産業全体の売上高は、年始需要が一巡したことで、月前半を中心に客足が落ち着き始めたが、月後半には客足が戻ったことで、前年同月比6.6%増と前年同月をかなりの程度上回った。足元の外食需要は堅調を維持しているが、各社とも「値上げ」と「お得なキャンペーン」の併存を続けながら客数を維持している(一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。
このうち、食肉の取り扱いが多いとされる業態として、ハンバーガー店を含むファストフードの洋風は、日替わりのお得商品キャンペーンや期間限定商品が好調であることなどから、同7.0%増と前年同月をかなりの程度上回った。また、牛丼店を含むファストフードの和風は、新商品が好調であることや各社の値引きキャンペーンが奏功したことから、同11.1%増と前年同月をかなり大きく上回った。ファミリーレストランの焼き肉は、前月に続き「ニクの日(2月9日)」キャンペーンや主力商品のメニュー改定などが奏功したことで、同4.7%増と前年同月をやや上回った。
(注3)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
推定期末在庫・推定出回り量
2月の推定期末在庫は、13万9830トン(前年同月比5.1%増)と前年同月をやや上回った(図4)。このうち、国産品は8980トン(同11.3%減)と前年同月をかなり大きく下回った一方、在庫の大半を占める輸入品は13万850トン(同6.4%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
推定出回り量は、5万9237トン(同2.0%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は2万5520トン(同0.3%減)と前年同月並み、輸入品は3万3717トン(同3.8%増)と前年同月をやや上回った。
(畜産振興部)