全国の2月の生乳生産量、前年同月を5カ月連続で下回る
令和8年2月の生乳生産量は、57万7582トン(前年同月比1.0%減)と、5カ月連続で前年同月を下回った(図1)。地域別では、北海道が33万3878トン(同0.8%減)と、2カ月連続で前年同月を下回った。また、都府県でも24万3704トン(同1.3%減)と、6カ月連続で下回った。
2月の生乳処理量を用途別に見ると、牛乳等向けは28万6768トン(同2.1%減)と、7カ月連続で前年同月を下回った。このうち、業務用向けについては2万703トン(同13.3%減)と9カ月連続で下回った。
一方、乳製品向けは28万7251トン(同0.2%増)と2カ月ぶりに前年同月を上回った。これを品目別に見ると、クリーム向けは5万4319トン(同3.7%減)と4カ月連続で下回った一方で、チーズ向けは3万5522トン(同1.1%増)と6カ月連続で上回った。また、脱脂粉乳・バター等向けは、15万4957トン(同0.9%増)となり、2カ月ぶりに前年同月を上回った(農畜産業振興機構調べ「交付対象事業者別の販売生乳数量等」)。
全国の2月の牛乳生産量、前年同月を7カ月連続で下回る
2月の牛乳等生産量を見ると、飲用牛乳等のうち牛乳は、23万58キロリットル(前年同月比3.0%減)と7カ月連続で前年同月を下回った。成分調整牛乳も前年割れが継続しており、1万4219キロリットル(同8.9%減)となった。また、加工乳についても、1万1352キロリットル(同3.2%減)と7カ月連続で前年同月を下回った。
はっ酵乳は、8万1525キロリットル(同0.0%減)と前年同月並みとなった。
2月末のバター在庫量、前年同月比26.2%増
2月のバターの生産量は、6649トン(前年同月比6.2%増)と2カ月ぶりに前年同月を上回った(図2)。一方、出回り量は6752トン(同2.6%減)と2カ月ぶりに下回った(農畜産業振興機構調べ)。在庫量については、18カ月連続で前年同月を上回り、2月末は3万2677トン(同26.2%増)となった(図3)。
2月末の脱脂粉乳在庫量、前年同月比41.2%増
2月の脱脂粉乳の生産量は、1万3192トン(前年同月比0.1%増)と前年同月並みながら、2カ月ぶりに前年同月を上回った(図4)。また、出回り量は1万2271トン(同0.2%増)とこれも前年同月並みながら、13カ月ぶりに上回った(農畜産業振興機構調べ)。在庫量は、7万5961トン(同41.2%増)と15カ月連続で前年同月を上回った(図5)。
2月のバターの消費者物価指数、前年同月比15.1%上昇
総務省が令和8年3月24日に発表した2月の消費者物価指数(令和2年=100)によると、牛乳は125.8(前年同月比5.1%上昇)と前年同月をやや上回った。ヨーグルトは120.0(同7.4%上昇)とかなりの程度上回り、バターは137.6(同15.1%上昇)とかなり大きく上回った。それぞれ、令和7年3月の生産コスト上昇による製品価格の改定、6月の加工用向け乳価の引き上げ、8月の飲用向けおよびはっ酵乳向け乳価の引き上げに伴う製品価格改定以降、高水準で推移していることがうかがえる(図6)。
(酪農乳業部)