26年2月の国産トウモロコシ価格、前月並み
中国農業農村部は2026年3月20日、「農産物需給動向分析月報(2026年2月)」を公表した。この中で、同年2月の国産トウモロコシ価格は前月並みとされた(図1)。同月のトウモロコシ需給を見ると、需要面では春節(旧正月。26年は2月17日)前に、在庫補充の動きが一時的な落ち着きを見せたが、春節が明けてコーンスターチ製造企業が稼働再開するとともに、高い水準にある豚飼養頭数から飼料需要も旺盛な中で、再び在庫補充に向けた積極的な買い付け意欲が高まっている。このため、市場には強気の見方が広がっていることで、一部の穀物加工企業では買い付け価格を引き上げる動きが見られた。今後は、気温の上昇を受け、市場の取引が活発化することで、国産トウモロコシ価格は堅調な推移が見込まれている。
輸入トウモロコシ価格を見ると、養豚主産地の中国南部向け飼料原料集積地となる広東省黄埔港到着価格は、26年2月が1キログラム当たり2.22元(52円:1元=23.41円(注)、前月比3.7%高)とやや上昇した。また、同月の国産トウモロコシ価格(東北部産の同港到着価格)は同2.42元(57円、前月同)となり、国産価格が横ばいで推移する中で輸入価格が上昇したことから、輸入と国産の価格差は縮小した。
26年2月の国産大豆価格、前月からやや上昇
2026年2月の国産大豆価格は、前月からやや上昇した(図2)。同月の大豆需給を見ると、春節明けの在庫補充の動きが継続し同価格を下支えしている中で、新学期が始まり給食などの消費需要が回復したことが、国産大豆価格を押し上げたとされる。短期的には、国産大豆価格は強含みで推移するものの、上昇幅は限定的と見込まれている。
各地の価格動向を見ると、主産地である黒竜江省の食用向け国産大豆平均取引価格は、26年1月が1キログラム当たり4.22元(99円、前年同月比9.3%高)と前年同月をかなりの程度上回った。また、大豆の国内指標価格の一つとなる山東省の国産大豆価格も、同4.74元(111円、同9.7%高)とかなりの程度上昇した。同月の輸入大豆価格は同3.64元(85円、前月比0.6%高)とわずかに上昇したことで、輸入と国産の価格差は拡大した。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年3月末TTS相場。
25/26年度のトウモロコシ輸入量は増加、大豆輸入量は減少の見通し
中国農業農村部は2026年3月10日、最新の「中国農産物需給状況分析」を公表した。この中で、25/26年度(10月〜翌9月)のトウモロコシ輸入量は、前年度比3.3倍増となる600万トンと予測している(表1)。
一方、同年度の大豆輸入量は、同12.4%減の9580万トンと予測している(表2)。
(調査情報部)