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海外需給【牛肉/EU】畜産の情報 2026年9月号

26年4月も牛肉生産量の減少傾向が続く

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26年4月の牛肉生産量、前年同月比5.3%減
 欧州委員会によると、2026年4月の牛肉生産量(EU27カ国)は51万3270トン(前年同月比5.3%減)とやや減少した(図1)。飼料価格の下落ともと牛の供給不足による肥育の長期化から、1頭当たり枝肉重量は304.7キログラム(同1.6%増)とわずかに増加したものの、飼養頭数の減少により牛と畜頭数が168万4720頭(同6.8%減)とかなりの程度減少したことが影響した。同年1〜4月の累計生産量でも、前年同期比2.2%減とわずかに減少した。
 

 
 EU全体の生産量の減少要因について、アイルランドの政府機関は、規制の厳格化や高齢化した生産者の離農による影響のほか、一部加盟国において、以前発生したブルータングによる繁殖障害や子牛の事故率の上昇といった影響が25年以降も継続しているためと分析している。
 欧州委員会は、26年7月6日に公表した農畜産物の短期的見通しの中で、繁殖雌牛の減少が続いていることから、26年の牛肉生産量が前年比2.2%と減少するだけでなく、27年も減少傾向が続く可能性があると予測している(注1)

(注1)詳細については、海外情報「欧州委員会の2026年見通し、生乳は増産、豚肉は前年並み、牛肉は減産の予測(EU)」(https://alic.go.jp/chosa-c/joho01_004398.html)をご参照ください。

26年6月の枝肉卸売価格、前年同月を下回る
 2026年6月の牛枝肉平均卸売価格(注2)は、1キログラム当たり6.52ユーロ(1217円、1ユーロ:186.62円(注3)、前年同月比1.8%安)と高値で推移しているものの、26カ月ぶりに前年同月を下回った(図2)。欧州委員会は、経済情勢が不安定な中、消費者が高値の続く牛肉を敬遠して需要が抑制されたためと分析している。

(注2)若雄牛(A)、去勢牛(C)および若齢牛(Z)のうち枝肉の格付けが上(R)、枝肉の脂肪の付着度合が平均的(5段階中3)なものの平均価格(A/C/Z-R3)。
(注3)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年7月末TTS相場。

 


 
26年1〜5月の牛肉輸出量は減少、輸入量は増加
 2026年1〜5月の牛肉輸出量は、18万3574トン(前年同期比3.1%減)とやや減少した(表1)。前年1〜5月の輸出量は24年同期比でかなりの程度減少したが、域内の飼育頭数の減少が続き、今年になっても牛肉供給量が減少している。このため、品目別の輸出量を見ると、冷蔵牛肉は前年同期比2.7%増にとどまり、冷凍牛肉は同17.6%減となった。また、主要輸出先である英国においては、豪州やニュージーランドとの自由貿易協定による影響で両国からの輸入が増えており、これにより豪州産牛肉などとの競争が激化した可能性があると欧州委員会は分析している。
 また、同期間の牛肉輸入量は、13万7881トン(同23.3%増)と大幅に増加した(表2)。これを品目別に見ると、冷蔵牛肉が同19.2%増、冷凍牛肉が同30.2%増といずれも大幅に増加した。域内の供給量が減少し、高値が継続していることで輸入が増加しており、特に加工用として使用される低価格部位に対する輸入需要が拡大している。
 



 
(調査情報部)