7月の北海道の生乳生産量、7カ月ぶりに前年超え
令和8年7月の生乳生産量は、61万3658トン(前年同月比0.0%減)と前年同月並みの水準となった(図1)。地域別では、暑熱の影響が少なかった北海道が、36万6562トン(同0.9%増)と7カ月ぶりに前年同月を上回った。一方、都府県は24万7096トン(同1.4%減)と11カ月連続で下回った。
7月の生乳処理量を用途別に見ると、牛乳等向けは31万7958トン(同4.1%減)と、12カ月連続で前年同月を下回った。また、業務用向けは2万1007トン(同4.3%減)と14カ月連続で前年同月を下回った。
乳製品向けは29万2186トン(4.8%増)と、牛乳等向けの需要の落ち込みにより5カ月ぶりに前年同月を上回った。これを品目別に見ると、クリーム向けは5万9696トン(同2.9%増)と9カ月ぶりに上回り、チーズ向けは3万8409トン(同8.9%増)と11カ月連続で上回った。また、脱脂粉乳・バター等向けは14万5724トン(同6.6%増)となり、5カ月ぶりに前年同月を上回った(農畜産業振興機構調べ「交付対象事業者別の販売生乳数量等」)。
7月の牛乳生産量、前年同月を12カ月連続で下回る
7月の牛乳等生産量を見ると、飲用牛乳等のうち牛乳は、25万5734キロリットル(前年同月比2.9%減)と12カ月連続で前年同月を下回った。成分調整牛乳や加工乳は値上げが影響し減少率が大きく、成分調整牛乳が1万5962キロリットル(同11.2%減)と24カ月連続で前年同月を下回り、加工乳が9717キロリットル(同14.0%減)と12カ月連続で前年同月を下回った。
一方、はっ酵乳については大容量タイプや高たんぱく商品が堅調に推移しており、9万3844キロリットル(同2.8%増)と2カ月連続で前年同月を上回った。
7月末のバターの在庫量、23カ月連続で上回る
7月のバターの生産量は、脱脂粉乳・バター向け等が増える中、乳成分中の乳脂率が夏場に入っても高い値を維持しており、5996トン(前年同月比9.6%増)と2カ月連続で前年同月を上回った(図2)。在庫量については、需要を上回る供給が続いていると考えられ、7月末は3万8962トン(同20.7%増)と23カ月連続で積み増した(図3)。推定出回り量は6211トン(同0.8%増)と、2カ月連続で前年同月を上回った(農畜産業振興機構調べ)。
7月末の脱脂粉乳の在庫量、前年同月比25.6%増
7月の脱脂粉乳の生産量は、乳成分中の無脂肪固形分が高く、1万2379トン(前年同月比8.9%増)と5カ月ぶりに前年同月を上回った。需要を上回る供給が続いていることから、在庫量については、7月末は7万9756トン(同25.6%増)と20カ月連続で前年同月を上回った(図4、5)。推定出回り量は、民間による在庫削減対策の効果もあり、1万2089トン(同2.6%増)と2カ月連続で前年同月を上回った。(農畜産業振興機構調べ)。
(酪農乳業部)