26年7月の生乳生産量、前年同月比7.0%増
ニュージーランド乳業協会(DCANZ)によると、2026年7月の生乳生産量は33万5000トン(前年同月比7.0%増)と、7月としては過去最高を記録し、15カ月連続で前年同月を上回った(図1)。また、26/27年度(6月〜翌5月)の7月までの生乳生産量も、60万9000トン(前年同期比5.9%増)と前年同期を上回って推移している。
この要因についてニュージーランド証券取引所(NZX)は、良好な牧草生育環境を背景に飼養頭数や酪農場数が増加し、生乳生産を押し上げたものと分析している。
今後の生乳生産についてNZXは、温暖な気候により当面は安定的に推移すると見込む一方、エルニーニョ現象に伴う牧草生育環境の変化が生産動向に及ぼす影響を懸念している。
26年7月の乳製品輸出量、主要4品目で増加
ニュージーランド統計局(Stats NZ)によると、2026年7月の乳製品輸出量は、バターおよびバターオイルは前年並みであったものの、主要4品目でいずれも前年同月を上回った(表、図2)。品目別に見ると、脱脂粉乳はフィリピン、インドネシア向け、全粉乳はマレーシア、アラブ首長国連邦向け、バターおよびバターオイル、チーズは中国向けがいずれも大幅に増加した。また、26/27年度の7月までの乳製品輸出量も、主要4品目とも前年同期を上回って推移している。
26年8月18日のGDT平均取引価格、主要3品目が前回を上回る
2026年8月18日開催のGDT
(注1)平均取引価格は、主要4品目のうちバターを除く3品目が前回開催時(26年8月4日)を上回った(図3)。取引全体では、全乳製品の平均取引価格は1トン当たり3873米ドル(62万3630円、1米ドル=161.02円
(注2)、前回比2.5%高)とわずかに上昇した。
NZXによると、NZなど主要乳製品生産国での堅調な生産により供給が増加した一方で、欧州や米国で続く熱波が今後の供給拡大を抑制するとの懸念が、乳製品相場を下支えする要因となったとしている。
(注1)グローバルデイリートレード。月2回開催される電子オークションで、当該価格は乳製品の国際価格の指標とされている。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年8月末TTS相場。
(調査情報部)