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海外需給【飼料/中国】畜産の情報 2026年10月号

トウモロコシおよび大豆の価格動向

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26年7月の国産トウモロコシ価格はわずかに下落
 中国農業農村部は2026年8月26日、「農産物需給動向分析月報(2026年7月)」を公表した。この中で、同年7月の国産トウモロコシ価格はわずかに下落した(図1)。同月のトウモロコシ需給について、1)東北部や華北地域の主産地で天候に恵まれ、生育が順調に推移したこと、2)こうりゃんや大麦などの代替飼料が十分に供給されていること、3)コーンスターチ製造企業など工業用の消費が弱含みで推移したこと−により需給が一時的に緩和し、価格が下落したと報告されている。今後の見通しについて、南部産新穀の出荷が進む一方で、飼料用や工業用の需要が限定的であるため、需給は一時的に緩和し、短期的な国産トウモロコシ価格は、安定基調からやや弱含みで推移すると見込まれている。


 
 輸入トウモロコシ価格を見ると、養豚主産地の中国南部向け飼料原料集積地となる広東(かんとん)省黄埔(こうほ)港到着価格は、26年7月が1キログラム当たり2.30元(55円:1元=24.08円(注)、前月比4.5%高)とやや上昇した。一方で、同月の国産トウモロコシ価格(東北部産の同港到着価格)は同2.44元(59円、前月比0.8%安)とわずかに下落したことから、輸入と国産の価格差は縮小した。
 
26年7月の国産大豆価格もわずかに下落
 2026年7月の国産大豆価格も国産トウモロコシ同様、わずかに下落した(図2)。同月の大豆需給について、1)大豆製品の消費が季節的に閑散期で、高温多湿の天候も重なり末端需要が低調であったこと、2)東北部産および黄淮海(こうわいかい)地域産新穀の生育がおおむね良好であったこと、3)競売された国家備蓄大豆の市場供給が継続されたこと―により、市場の需給は一時的に緩和したためと報告されている。今後、短期的な国産大豆価格は、8月下旬頃から、学校給食の開始に向けて大豆製品の需要増加が見込まれる一方、国家備蓄大豆の競売による市場供給も継続されるため、新穀出荷が始まるまでは安定基調で推移すると見込まれている。




 
 各地の価格動向を見ると、主産地である黒竜江(こくりゅうこう)省の食用向け国産大豆平均取引価格は、26年7月が1キログラム当たり4.56元(110円、前年同月比11.8%高)とかなり大きく上昇したものの、前月比ではわずかな下落となった。また、大豆の国内指標価格の一つとなる山東(さんとう)省の国産大豆価格は、同4.92元(118円、同5.2%高)とやや上昇したものの、前月比ではわずかな下落となった。一方で、同月の輸入大豆価格は同4.08元(98円、前月比5.7%高)とやや上昇したことから、輸入と国産の価格差は縮小した。
 国際相場に影響する中国の大豆輸入量は、前年をわずかに上回る水準となっている。26年(1〜6月)の輸入量は、5048万9700トン(前年同期比2.3%増)とわずかに増加した。また、輸入額も、同8.6%増の239億1400万米ドル(3兆8506億円:1米ドル=161. 02円)とかなりの程度増加したと報告されている。主な輸入先は、ブラジル(総輸入量の68.8%)、米国(同19.0%)アルゼンチン(同7.3%)である。

(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年8月末TTS相場。
 
(調査情報部)