都府県の生乳生産量も、12カ月ぶりに前年同月を上回る
令和8年8月の生乳生産量は、60万6321トン(前年同月比0.4%増)と、11カ月ぶりに前年同月を上回った(図1)。地域別では、北海道が36万2981トン(同0.3%増)と2カ月連続で前年同月を上回り、都府県も24万3340トン(同0.5%増)と12カ月ぶりに上回った。
8月の生乳処理量を用途別に見ると、牛乳等向けは30万8999トン(同0.6%減)と、13カ月連続で前年同月を下回った。うち、業務用向けは2万2116トン(同4.0%減)と15カ月連続で前年同月を下回った。
乳製品向けは29万3852トン(同1.5%増)と、牛乳等向けの需要の落ち込みから2カ月連続で前年同月を上回った。これを品目別に見ると、クリーム向けは5万6850トン(同4.0%減)と2カ月ぶりに下回った一方、チーズ向けは3万8260トン(同7.0%増)と12カ月連続で上回った。また、脱脂粉乳・バター等向けは15万1361トン(同3.5%増)となり、2カ月連続で前年同月を上回った(農畜産業振興機構調べ「交付対象事業者別の販売生乳数量等」)。
8月の牛乳生産量、前年同月を13カ月連続で下回る
8月の牛乳等生産量を見ると、飲用牛乳等のうち牛乳は、24万2627キロリットル(前年同月比1.2%減)と13カ月連続で前年同月を下回った。成分調整牛乳や加工乳は値上げが影響し減少率が大きく、成分調整牛乳が1万5794キロリットル(同10.0%減)と75カ月連続で前年同月を下回り、加工乳が1万139キロリットル(同10.9%減)と13カ月連続で前年同月を下回った。
一方、はっ酵乳については大容量タイプが堅調に推移しており、9万1268キロリットル(同6.2%増)と3カ月連続で前年同月を上回った。
8月末のバターの在庫量、24カ月連続で上回る
8月のバターの生産量は、脱脂粉乳・バター向け等が増える中、乳成分中の乳脂率が夏場に入っても高い値を維持しており、6310トン(前年同月比9.2%増)と3カ月連続で前年同月を上回った(図2)。在庫量については、需要を上回る供給が続いていると考えられ、8月末は3万9527トン(同21.3%増)と24カ月連続で前年同月を上回った(図3)。推定出回り量は、6147トン(同3.8%減)と3カ月ぶりに前年同月を下回った(農畜産業振興機構調べ)。
8月末の脱脂粉乳の在庫量、前年同月比25.0%増
8月の脱脂粉乳の生産量は、1万2798トン(前年同月比2.8%増)と2カ月連続で前年同月を上回っており、需要を上回る供給が続いていることから、在庫量については、8月末は8万1862トン(同25.0%増)と21カ月連続で前年同月を上回った(図4、5)。推定出回り量は、脱脂粉乳の仕向け先として大きいヨーグルトの大容量タイプが堅調であることなどから、1万802トン(同2.1%増)と3カ月連続で前年同月を上回った。(農畜産業振興機構調べ)。
(酪農乳業部)