26年8月の生乳生産量は前年同月比1.7%増
米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2026年8月の乳用経産牛飼養頭数は971万頭(前年同月比1.7%増)とわずかに増加した(図1)。州別では、テキサス州、カンザス州、サウスダコタ州などの内陸部を中心に増加しており、これは同地域における乳製品加工能力の拡大に伴い、生乳需要が高まっているためとみられている。同月の生乳生産量は、乳用経産牛飼養頭数の増加により、903万トン(同1.7%増)とわずかに増加した(図2)。
26年8月のバター卸売価格は前年同月比35.7%安
米国農務省農業マーケティング局(USDA/AMS)によると、2026年8月のバター卸売価格は、生乳生産量や生乳に含まれる乳脂肪分の増加によるバター供給増から、1ポンド当たり1.47米ドル(1キログラム当たり513円:1米ドル=158.35円(注)、前年同月比35.7%安)と前年同月を大幅に下回った(図3)。同月のチーズ卸売価格は、チーズの生産量が増加する一方、外食向けなどの需要が伸び悩み、同1.55米ドル(同541円、同14.1%安)と、前年同月をかなり大きく下回った(図4)。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均為替相場」の2026年9月末TTS相場。
26年7月の乳製品輸出量はチーズが増加、脱脂粉乳やバターは減少
米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2026年7月の乳製品輸出量は、乳脂肪分ベースでは前年同月比11.8%増とかなり大きく増加し、無脂乳固形分ベースでは同4.7%減とやや減少した。
品目別に見ると、チーズは、主要輸出先であるメキシコや韓国の需要増から、6万5272トン(前年同月比25.0%増)と大幅に増加した(表)。一方、脱脂粉乳は価格高騰と供給減少の影響から4万6040トン(同23.3%減)、WPC(ホエイたんぱく濃縮物)は米国内の乳たんぱく需要増から9752トン(同27.6%減)と、それぞれ大幅に減少した。バターは、EU産の価格の下落により同地域向けが減少し、7802トン(同8.5%減)となった。
(調査情報部)