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地域だより

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最終更新日:2014年7月24日

平成26年度 九州農政局鹿児島地域センター「食育月間」の取り組みへの出展について

2014年7月

鹿児島事務所 丸吉 裕子

 九州農政局鹿児島地域センター(以下「鹿児島地域センター」という)は、「食育推進基本計画」により定められている毎年6月の「食育月間」の取り組みとして、平成26年6月1日から6月27日まで、鹿児島県内の複数個所において、一般消費者や大学生、企業社員などを対象に、食育パネルや食事バランスガイドのコマ模型の展示、農林水産省が作成したパンフレットの配布などを行った。 

 当事務所も、鹿児島地域センターの取り組みに併せ、砂糖やでん粉の価格調整制度(以下「価格調整制度」という)の周知・浸透を図るため、砂糖に関するパネルなどの展示、価格調整制度に関するパンフレットやレシピ集などの提供を行った。このうち、薩摩川内市にある鹿児島純心女子大学では、6月16日から20日の間、鹿児島地域センター・薩摩川内市・当事務所の共催で展示が実施された。6月16日には、当事務所職員も立ち会い説明を行ったため、その模様を中心に紹介する。  

 当日は、鹿児島地域センターの西フジ江主任農畜産安全管理官から、同大学看護栄養学部の1年生を対象に講演があり、 1)平成17年6月に「食育基本法」が公布され、私たちが楽しく豊かに生きていくためには、国民運動として食育の推進に取り組んでいくことが重要であること、 2)「食事バランスガイド」を活用し栄養バランスに優れた「日本型食生活」を取り入れることにより、おのずと海外産品の利用が抑えられ、食料自給率の向上や地域で育まれてきた食文化の見直しが期待できること(注)、 3)昨年、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことをきっかけとしてその素晴らしさを再認識し、ぜひ次世代へ継承してほしいこと−について説明があった。

(注)農林水産省が推進する「食事バランスガイド」と「日本型食生活」 
 「食事バランスガイド」とは、1日に「何を」「どれだけ」摂取すれば健康に過ごせるかをコマで示したもの。また、「日本型食生活」とは、昭和55年頃に確立した、日本の気候風土に適した米を中心に水産物、畜産物、野菜など多様な副食から構成された栄養バランスに優れた食生活で、具体的には、ごはんを主食としながら、主菜・副菜に加え、適度に牛乳・乳製品や果物が加わった食事のこと。
 
 鹿児島地域センターからの講演後、学生らは各者が展示するパネルなどを閲覧していた。
 
 
 
 パネルなどの閲覧を終えた学生からは、「食事バランスガイドと実際の食生活を比較して、栄養の過不足があると実感した」という感想、砂糖の種類を説明した当機構のパネルを読んだ上で「和三盆を使ったお菓子の口溶けが良いのは、粒子が小さいからだということが分かった」という気づき、当事務所職員からの説明を受けて「かんしょでん粉工場が、現在、鹿児島県内にしか存在しないということを初めて知った」という感想のほか、「砂糖に賞味期限はあるのか」といった質問も挙がった。  

 おわりに、学生代表から「私たちが目指す管理栄養士は、さまざまな知識が必要。閲覧したパネルやパンフレットで得た情報を活用して、ますます知識を深めていきたい」との言葉を頂いた。  

 当事務所では、価格調整制度の安定的な運営に資するよう、引き続き、関係機関と連携し、価格調整制度の周知・浸透の取り組みを行ってまいりたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713