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地域だより

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最終更新日:2014年8月5日

平成26年度鹿児島県澱粉協同組合連合会夏期研修会および農産物検査員研修会の開催について

2014年8月

鹿児島事務所 小山 陽平
 


 平成26年7月16日(水)、鹿児島県市町村自治会館において、鹿児島県澱粉協同組合連合会(以下「県澱連」という)主催による、平成26年度「県澱連夏期研修会」および「農産物検査員研修会」が開催された。

 同研修会は、毎年、かんしょでん粉に関する幅広い知識の習得と、農産物検査法に基づく登録検査機関の農産物検査員としての技術の維持、向上および技能確認を目的として行われており、今年度は約60名が参加した。今回は、午前に県澱連夏期研修会、午後に農産物検査員研修会が行われた。以下に、その概要を紹介する。

1.県澱連夏期研修会

 はじめに、県澱連の中原浩一会長、九州農政局鹿屋地域センターの渡邉伸広総括農政業務管理官、当機構の星英幸鹿児島事務所長がそれぞれあいさつを行った。中原会長は、「かんしょでん粉に対する需要家からの要求は一段と高まっており、実際に食品安全のためのサプライヤー調査票などの受け入れが一部の工場では行われている。本日の研修を受けることで一層の自己研さんに励んでいただき、農産物検査員として引き続き公明で公正な検査を実施し、需要家の期待に応え国民の健康的な食生活に貢献いただきたい」と述べた。続いて、渡邉総括農政業務管理官は、「農産物検査制度は、かんしょでん粉においても品質の向上および安定のために重要な制度となっている。検査に関わる皆さまには引き続き関係法令に基づき適正な検査を実施されたい」と述べた。また、星事務所長は、「県内で製造されるかんしょでん粉の安定的な生産を図っていくためには、より市場評価の高い加工食品用途へ転換し、かんしょでん粉工場の収益性の向上を図っていくことが課題となっている。機構としては、製造事業者と実需者のビジネスマッチングの場を提供することを目的とするかんしょでん粉交流会を、昨年度に引き続き関西方面での開催を検討しているので、ぜひ関係者の皆さまにご参加いただきたい」と述べた。
 
 
 
 続いて、九州農政局鹿児島地域センターの岡元隆治農畜産安全管理官から、農産物検査に関する基本要領の一部改正について説明があり、農産物検査に関する基本要領の主な改正内容および改正に伴う留意事項について周知された。

 その後、株式会社三和グリーンの山下直人園芸事業部課長から「茎頂培養を利用したさつまいもの生産について」と題して講演があり、茎頂培養苗を利用したさつまいもの特徴や茎頂培養苗からさつまいもが生産されるまでの過程などが紹介された。

 平成25年より、県澱連では農産物検査法に基づく研修実施機関として農産物検査員育成研修を実施しており、今年は研修課程を修了した18名が新たに農産物検査員となった。今回の研修の場において、18名に対し中原会長から修了証書および農産物検査員証が授与された。
 
 

2.農産物検査員研修会

 午後には、かんしょでん粉検査に関する農産物検査員研修会が行われ、かんしょでん粉白度の測定実習および技能確認会が実施された。同研修会は、平成23年から県澱連が主催しているもので、今回は48名の農産物検査員が出席し、検査員としての技術の維持、向上および技能確認が図られた。

 当機構としては、県下におけるかんしょでん粉の品質向上に係る取り組みについて、今後とも紹介して参りたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713