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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2018年3月9日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2018年3月

 本稿中の為替レートは2018年1月末日TTS相場の値であり、1米ドル=110円(109.79円)、1タイバーツ=3.55円、1ユーロ=137円(136.58円)である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

【需給動向:トウモロコシ】
消費量が上方修正

 2018年2月時点の米国農務省(USDA)による2017/18穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ需給予測によると、生産関連の数値は、前月予測から据え置かれた。一方、消費関連の数値は、価格競争力の高まりにより輸出量が上方修正されたことに伴い、総消費量も145億9500万ブッシェル(3億7073万トン、前年度比1.2%減)に上方修正された。

【価格動向:トウモロコシ】
生産者平均販売価格の下値が上昇

 同じく2017/18穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.05〜3.55米ドル(336円〜391円)と下値が上昇し、中間値も3.30米ドル(363円)と上昇した(表2)。

表2 米国のトウモロコシの需給見通し

【貿易動向:トウモロコシ】
12月の輸出量は前年同月からかなり減少

 2017年12月のトウモロコシ輸出量は、358万2651トン(前年同月比9.4%減、前月比37.3%増)と前年同月をかなり下回ったものの前月を大幅に上回った(図3)。同月の主要国別輸出量は、次の通り。

メキシコ   124万7492トン  
 (前年同月比22.9%増、前月比10.8%増)
日本     101万1162トン  
 (同52.8%増、同3.8倍)
コロンビア  31万7288トン  
 (同1.6%増、同9.1%減)
ペルー    21万1156トン  
 (同10.4%増、同27.4%減)

 また、同月の輸出価格(FAS(注))は、1トン当たり174.20米ドル(1万9162円、前年同月比2.1%安、前月比2.7%高)と前年同月をわずかに下回ったものの前月をわずかに上回った。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれていない。

図3 米国のトウモロコシ輸出量および輸出価格の推移

【貿易動向:コーンスターチ】
12月の輸出量は前年同月と同水準

 2017年12月のコーンスターチ輸出量は、6334トン(前年同月比0.2%減、前月比18.9%減)と前年同月と同水準となったものの前月を大幅に下回った(図4)。同月の主要国別輸出量は、次の通り。

カナダ    2802トン  
 (前年同月比7.8%増、前月比18.0%減)
メキシコ   1786トン  
 (同40.3%増、同26.3%減)
コロンビア  258トン  
 (同63.1%減、同2.5倍)
中国      164トン  
 (同37.2%減、同40.1%減)
日本       9トン  
 (同3.0倍、前月輸出実績なし)

 また、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド(注)当たり4.43セント(4.9円、前年同月比4.3%安、前月比5.0%高)と前年同月からやや下落したものの前月からやや上昇した。

(注)1ポンドは0.45キログラム。

図4 米国のコーンスターチ輸出量および市場価格の推移

タピオカでん粉

タイ

【価格動向】
タピオカでん粉国内価格、キャッサバ農家価格ともに前年同月から大幅上昇

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2018年2月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり14.0バーツ(49.7円、前年同期比27.3%高、前週比1.4%高)と、2017年10月に急騰して以降前年同期を大幅に上回って推移している(図5)。

 また、2018年1月のキャッサバ農家価格は、1キログラム当たり2.01バーツ(7.1円)と前年同月を大幅に上回った(表1)。

図5 タイのタピオカでん粉価格の推移

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月および前月から増加

 2017年12月のタピオカでん粉輸出量は、30万1112トン(前年同月比1.1%増、前月比16.9%増)と前年同月および前月をそれぞれ上回った(図6)。同月の主要国別輸出量は、次の通り。

中国     20万5248トン  
 (前年同月比5.2%増、前月比29.5%増)
台湾      2万7141トン  
 (同37.2%増、同17.7%増)
マレーシア  2万3112トン  
 (同2.6倍、同81.3%増)
日本       6615トン  
 (同41.6%減、同20.1%減)

 また、同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり431米ドル(4万7410円、前年同月比26.8%高、前月比6.5%高)と前年同月および前月をそれぞれ上回った(図6)。

図6 タイのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

ベトナム

 旧正月(テト)休暇に伴い、直近の情報を入手できなかったため、前月号の内容を再掲載する。

表3

図7 ベトナムのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月および前月から減少

 2017年12月のばれいしょでん粉輸出量は、3万1997トン(前年同月比0.5%減、前月比10.1%減)と前年同月および前月を下回った(図8)。同月の主要国別輸出量は、次の通り。

米国  5680トン  
 (前年同月比17.5%増、前月比18.8%増)
韓国  3879トン  
 (同46.3%減、同53.4%減)
日本  1622トン  
 (同66.7%増、同2.3倍)
タイ  1270トン  
 (同18.8%減、同17.4%増)

 また、同月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり629ユーロ(8万6173円、前年同月比4.0%高、前月比0.6%高)と前年同月および前月を上回った。

図8  EUのばれいしょでん粉輸出量および輸出価格の推移

コラム ばれいしょでん粉の食品以外の用途

 ばれいしょでん粉は、他のでん粉に比べ糊化温度が低く、最高粘度が高いことなどから、食品へ利用されることが多いが、繊維、製紙や医薬品などへも一部利用されており、食品以外の用途拡大により、将来的に需要が増加する可能性があると見込まれている。そこで今回は、欧米におけるばれいしょでん粉の食品以外の用途についていくつか紹介する。

 身近なものとしては、のりなどの接着剤である。EU域内でも最大のばれいしょでん粉生産国であるドイツのHenkel社で製造している「Pritt Glue Stick」(スティックのり)には、ばれいしょでん粉が含まれており、日本でも販売されている(写真1)。
 


 

 また、ばれいしょでん粉はバイオプラスチックや化粧品の原料としても利用されている。バイオプラスチックとは、いもやサトウキビなどの植物由来のプラスチックで、コンポスト化(堆肥化)により分解できるものが多いため、より環境に優しいとされている。バイオプラスチックに利用されるでん粉は、コーンスターチが主流だが、英国に本社を置くEasipac社は、ばれいしょでん粉を使用したスプーンやフォークなどを販売している。一方、米国に本社を置くEarth Science Beauty社は、ばれいしょでん粉を化粧品(顔パック)の増粘剤などとして活用している(写真2)。

 特にバイオプラスチック市場は、年平均17%で成長し、2017年から2022年にかけて倍増するとも言われていることもあり、今後のばれいしょでん粉の需要の増加につながるか注目されている。

 



 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。

タイ

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月からかなり増加

 2017年12月の化工でん粉の輸出量は、8万3173トン(前年同月比12.0%増、前月比14.3%減)と前年同月をかなり上回ったものの前月をかなり下回った(図9)。同月の国別輸出量は、次の通り。

中国    2万4103トン  
 (前年同月比26.5%増、前月比0.7%減)
日本    1万9402トン  
 (同8.5%減、同33.7%減)
インドネシア  7949トン  
 (同12.9%増、同15.0%増)
韓国      7458トン  
 (同53.3%増、同21.2%減)

図9 タイの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

米国

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月からやや増加

 2017年12月の化工でん粉の輸出量は、2万3938トン(前年同月比3.7%増、前月比4.6%減)と前年同月をやや上回ったものの前月をやや下回った(図10)。同月の国別輸出量は、次の通り。

カナダ    6651トン  
 (前年同月比7.4%増、前月比10.4%減)
中国     3734トン  
 (同57.4%増、同18.0%増)
メキシコ   2463トン  
 (同5.3%増、同26.3%減)
コロンビア 1125トン  
 (同2.1倍、同27.1%増)
日本     693トン  
 (同2.4%減、同6.5%減)

図10  米国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

中国

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加

 2017年12月の化工でん粉の輸出量は、9437トン(前年同月比40.4%増、前月比64.1%増)と前年同月および前月を大幅に上回った(図11)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本   2412トン  
 (前年同月比18.7%増、前月比0.3%減)
韓国   1829トン  
 (同50.9%増、同12.8倍)
台湾   628トン  
 (同18.5%減、同11.2%増)

図11 中国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

EU

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月からわずかに増加

 2017年12月の化工でん粉の輸出量は、3万8461トン(前年同月比1.8%増、前月比12.1%減)と前年同月をわずかに上回ったものの前月をかなり下回った(図12)。同月の国別輸出量は、次の通り。

トルコ   7840トン  
 (前年同月比5.5%増、前月比3.5%増)
日本   3355トン  
 (同22.8%増、同1.5%減)
ロシア  3188トン  
 (同3.4%減、同47.6%減)
中国   3094トン  
 (同38.3%減、同29.9%減)

図12 EUの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推

豪州

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月からやや減少

 2017年12月の化工でん粉の輸出量は、2204トン(前年同月比4.5%減、前月比9.7%増)と前年同月をやや下回ったものの前月をかなり上回った(図13)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本         1408トン  
 (前年同月比19.2%減、前月比22.6%増)
ニュージーランド  273トン  
 (同2.3倍、同38.6%増)

図13 豪州の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



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