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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2018年8月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2018年8月

 本稿中の為替レートは2018年6月末日TTS相場の値であり、1米ドル=112円(111.54円)、1タイ・バーツ=3.41円、1ベトナム・ドン=0.005円、1ユーロ=129円(129.41円)である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

【需給動向:トウモロコシ】
総消費量が上方修正

 2018年7月時点の米国農務省(USDA)による2018/19穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ需給予測によると、生産関連の数値は、作付面積が上方修正された。一方、消費関連の数値は、国内消費量のうち、エタノール向けを含む食品・種子・その他工業向けが下方修正されたものの、飼料など向けがそれを上回って上方修正されたため、総消費量も147億5500万ブッシェル(3億7479万トン、前年度比1.0%減)に上方修正された(表2)。

【価格動向:トウモロコシ】
生産者平均販売価格は上値、下値ともに下方修正

 同じく2018/19穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.30〜4.30米ドル(370円〜482円)と予測されており、上値および下値ともに前月から下方修正された。これは、総消費量の修正を上回って総供給量が上方修正されたことが影響していると考えられる。

表2 米国のトウモロコシの需給見通し

【貿易動向:トウモロコシ】
5月の輸出量は前年同月から大幅に増加

 2018年5月のトウモロコシ輸出量は、788万3080トン(前年同月比49.3%増、前月比2.0%増)と前年同月を大幅に、また前月をわずかに上回った(図3)。同月の主要国別輸出量は、表3の通りである。

 また、同月の輸出価格(FAS(注))は、1トン当たり183.28米ドル(2万527円、前年同月比5.4%高、前月比2.6%高)と前年同月をやや、また前月をわずかに上回った。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれない。

図3 米国のトウモロコシ輸出量および輸出価格の推移

表3 米国のトウモロコシ輸出量(5月)

【貿易および価格動向:コーンスターチ】
5月の輸出量は前年同月および前月から増加

 2018年5月のコーンスターチ輸出量は、9452トン(前年同月比3.1%増、前月比19.9%増)と前年同月および前月の水準をともに上回った(図4)。同月の主要国別輸出量は、表4の通りである。

 また、同月の中西部市場のコーンスターチ市場価格は、1ポンド(注)当たり5.32セント(6.0円、前年同月比5.0%安、前月比1.5%高)と前年同月をやや下回ったが、前月をわずかに上回った。

(注)1ポンドは0.45キログラム。

図4 米国のコーンスターチ輸出量および市場価格の推移

表4 米国のコーンスターチ輸出量(5月)

タピオカでん粉

タイ

【価格動向】
タピオカでん粉国内価格は前年同月から大幅上昇も前週からわずかに下落

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2018年7月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり15.4バーツ(52.5円、前年同期比43.9%高、前週比1.3%安)と、前年同月を大幅に上回ったものの、2週連続で前週を下回った(図5)。

 

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月から大幅に減少

 2018年5月のタピオカでん粉輸出量は、16万4219トン(前年同月比39.3%減、前月比1.6%減)と前年同月からは大幅に、また前月からわずかに下回った(図6)。同月の主要国別輸出量は、表5の通りである。

 また、同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり550米ドル(6万1600円、前年同月比59.9%高、前月比1.6%高)と前年同月比で大幅高となっており、前月比でも上昇した(図6)。

図6 タイのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

表5 タイのタピオカでん粉輸出量(5月)

ベトナム

【生産動向】
4月の作付面積は前年同月からかなり減少

 ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、農業農村開発省(MARD)の統計では2018年4月15日時点で、キャッサバが作付けされている面積は、15万8359ヘクタール(前年同月比7.4%減)と前年同月の水準をかなりの程度下回った(表6)。特に、主産地のタイニン省(南東地域)では、前年同月比2.2%増の3万3600ヘクタールとなったものの、南東地域全体では同22.9%減、メコン河デルタ地域では同55.2%減と大幅に落ち込んだ。一方、中央高原地域では同11.8%増となった。なお、前月同様、干ばつにより地面が固く、収穫が進んでいないため、新規の作付けも遅れている。

 ただし、AgroMonitorが実施した全国のキャッサバの処理業者や生産者への調査によると、実際の新規作付面積は、全国的にMARDによる統計情報よりも広いとみられる。特に、タイニン省の作付面積は前年同期比10〜15%増、中央高原地域では30%増に上るとされる。

 また、業者によると、2018/19年度(8月〜翌7月)のカンボジアのベトナム国境付近の新規作付面積は、キャッサバやタピオカでん粉の価格高騰を受け、前年同期比80%増となる可能性がある。なお、カンボジアからのキャッサバ苗木に対する需要が高まり、苗木の価格が高騰している。4月時点で、タイニン省のキャッサバの苗木価格は、前年の1株当たり8000〜1万2000ドン(40〜60円)から4月時点で同6万ドン(300円)となった。

 4月のキャッサバの供給動向を見ると、タイニン省では、先述の通り、干ばつの影響で収穫が困難なため、でん粉工場は主にカンボジアからの輸入に依存している。しかし、同月はカンボジア最大の祭りが2週間続き、かつ収穫期がほぼ終わりにあることから、カンボジアからのキャッサバの供給は低調であった。多くのでん粉工場では、次のキャッサバの収穫期(7〜8月)まで原料の調達が難しい状況にある。

表6 ベトナムのキャッサバ作付面積

【貿易動向】
4月の輸出量は前月から減少

 AgroMonitorによると、2018年4月のタピオカでん粉輸出量は、14万5493トン(前年同月比18.1%減、前月比15.9%減)と、前月に引き続き前年同月の水準を大幅に下回った(図7)。これは、キャッサバ供給量の低下により、タピオカでん粉の国内価格と輸出価格が高騰したことで、主要な輸出先である中国をはじめインドネシア、フィリピン、台湾からの需要が減少したためである。

図7 ベトナムのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月から大幅に減少

 2018年4月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、2万4681トン(前年同月比36.6%減、前月比7.4%減)と前年同月の水準を大幅に下回った(図8)。同月の主要国別輸出量は、表7の通りである。

 また、同月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり629ユーロ(8万1141円、前年同月比2.9%高、前月比1.3%高)と前年同月および前月の水準をわずかに上回った。

(注)輸出先の不明なものを除く。

図8 EUのばれいしょでん粉輸出量および輸出価格の推移

表7 EUのばれいしょでん粉輸出量(4月)

コラム EUのでん粉の生産・消費動向

 EUにおけるでん粉の95%超は、業界団体であるStarch Europeに加盟する26のでん粉製造業者により生産されている。このStarch Europeの統計によると、EU28カ国のうち、20カ国に加盟業者の74のでん粉製造設備があり、主に小麦やトウモロコシ、ばれいしょを原料として、でん粉が生産されている。2016年には、これらの製造業者により、原料約2360万トンから約1070万トンのでん粉が生産された。でん粉生産量は緩やかに増加傾向にあり、2004年の生産量870万トンと比べると、12年で生産量が23%増となった。

 




 

 EUにおけるでん粉(化工でん粉を含む)の消費量(でん粉の副産物500万トンを除く)はここ8年間ほぼ一定であるが、2016年は930万トンで、うち61%が食品向け、38%が製紙などの非食品用途向け、1%が飼料向けとなっている。また、この930万トンのうち、55%は糖化製品、26%が天然でん粉、19%が化工でん粉である。






 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。

タイ

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月および前月から減少

 2018年5月の化工でん粉の輸出量は、8万2491トン(前年同月比9.8%減、前月比4.9%減)と前年同月からはかなりの程度、前年同月からはやや減少となった(図9)。同月の主要国別輸出量は、表8の通りである。

図9 タイの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表8 タイの化工でん粉輸出量(5月)

米国

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月および前月から増加

 2018年5月の化工でん粉の輸出量は、2万8849トン(前年同月比11.1%増、前月比4.4%増)と前年同月の水準からかなりの程度増加し、前月の水準もやや上回った(図10)。同月の主要国別輸出量は、表9の通りである。

図10  米国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表9 米国の化工でん粉輸出量(5月)

中国

【貿易動向(注)
3月の輸出量は前年同月から大幅減も前月からはかなり増加

 2018年3月の化工でん粉の輸出量は、5581トン(前年同月比39.0%減、前月比13.8%増)と前年同月の水準を大幅に下回ったが、前月からはかなり増加した(図11)。同月の主要国別輸出量は、表10の通りである。

(注)直近の情報を入手できなかったため、前月号の内容を再掲載する。

図11 中国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表10 中国の化工でん粉輸出量(3月)

EU

【貿易動向】
4月の輸出量は前月からかなり減少

 2018年4月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万3142トン(前年同月比4.1%減、前月比7.1%減)と前年同月の水準をやや、また前月からはかなりの程度下回った(図12)。同月の主要国別輸出量は、表11の通りである。

(注)輸出先の不明なものを除く。

図12 EUの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表11 EUの化工でん粉輸出量(4月)

豪州

【貿易動向】
5月の輸出量は前月から大幅に増加

 2018年5月の化工でん粉の輸出量は、2412トン(前年同月比3.9%増、前月比19.5%増)と前年同月の水準をやや上回り、前月からは大幅に増加した(図13)。同月の主要国別輸出量は、表12の通りである。

図13 豪州の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表12 豪州の化工でん粉輸出量(5月)

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



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