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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2019年1月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2019年1月

 本稿中の為替レートは2018年11月末日TTS相場の値であり、1米ドル=114円(114.47円)、1タイバーツ=3.52円、1ユーロ=131円(130.69円)である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

【需給動向:トウモロコシ】
総消費量は下方修正

 2018年12月時点の米国農務省(USDA)による2018/19穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ需給予測によると、生産関連の数値は、前月と同様である。また、消費関連の数値は、国内消費量のうち、エタノール向けの数値が下方修正されたため、総消費量は150億3000万ブッシェル(3億8178万トン、前年度比1.6%増)に下方修正された(表2)。

【価格動向:トウモロコシ】
生産者平均販売価格は下値が上方修正、上値が下方修正

 同じく2018/19穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.25〜3.95米ドル(371〜450円)と予測され下値が上方修正、上値が下方修正となった。上値と下値の金額の幅は狭まったものの、中間の金額は前月と同じである。

表2 米国のトウモロコシの需給見通し

【貿易動向:トウモロコシ】
10月の輸出量は前年同月から大幅に増加

 2018年10月のトウモロコシ輸出量は、571万1428トン(前年同月比2.1倍、前月比8.4%増)と前年同月を大幅に、また前月をかなりの程度上回った(図3)。同月の主要国別輸出量は、表3の通りである。

 また、同月の輸出価格(FAS(注))は、1トン当たり178.81米ドル(2万384円、前年同月比3.2%高、前月比0.5%安)と前年同月をやや上回った一方、前月をわずかに下回った。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれない。

図3 米国のトウモロコシ輸出量および輸出価格の推移

表3 米国のトウモロコシ輸出量(10月)

【貿易および価格動向:コーンスターチ】
10月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加

 2018年10月のコーンスターチ輸出量は、1万2141トン(前年同月比47.3%増、前月比18.6%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(図4)。同月の主要国別輸出量は、表4の通りである。

 また、同月の中西部市場のコーンスターチ市場価格は、1ポンド(注)当たり4.92セント(5.6円、前年同月比7.3%高、前月比12.5%高)と前年同月および前月ともに上回った。

(注)1ポンドは0.45キログラム。

図4 米国のコーンスターチ輸出量および市場価格の推移

表4 米国のコーンスターチ輸出量(10月)

タピオカでん粉

タイ

【価格動向】
タピオカでん粉国内価格は前年同月からやや上昇

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2018年12月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.8バーツ(48.6円、前年同期比4.5%高、前週比同)と、引き続き前年同月をやや上回った。前年10月から急上昇していた価格は、翌6月にいったん下落したものの、8月末から再度上昇に転じていた。9月も上昇を続け、10月は高止まりしていたものの、同月末から6週連続で下落した後、前週同の価格となっている(図5)。

図5 タイのタピオカでん粉国内価格の推移

【貿易動向】
10月の輸出量は前年同月から大幅に増加

 2018年10月のタピオカでん粉輸出量は、31万1329トン(前年同月比16.5%増、前月比26.5%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(図6)。同月の主要国別輸出量は、表5の通りである。

 同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、6月から3カ月連続で前月から下落していたものの、9月から2カ月連続で上昇し、10月は1トン当たり513.0米ドル(5万8482円、前年同月比39.4%高、前月比1.6%高)となった(図6)。

図6 タイのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

表5 タイのタピオカでん粉輸出量(10月)

ベトナム

【生産動向】
9月の作付面積は前年同月からわずかに減少

 ベトナムの調査会社AgroMonitorによると農業農村開発省(MARD)の統計では2018年9月15日時点で、キャッサバが作付けされている面積は、48万3152ヘクタール(前年同月比2.1%減)と前年同月をわずかに下回った(表6)。地域別に見ると、作付面積が北部の紅河デルタ地域では前月比32.8%増、北部内陸山岳地域では同25.6%増となった結果、それぞれ前年同月比19.7%減の3969ヘクタール、同9.5%減の9万6007ヘクタールとともに減少したものの、前月と比べると減少幅が若干回復した。なお、南部のメコン河デルタ地域では前月比3.3%増とやや増加にとどまったため、前年同月比34.7%減の2513ヘクタールと大幅に減少している。

 中央高原地域のザライ省は、キャッサバの作付面積が6万4000ヘクタールとなった。これは、南東地域のタイニン省の5万ヘクタールを超える面積である。なお、2018年10月時点の調査データによると、キャッサバモザイク病は12省で確認されており、タイニン省では作付面積の96.2%が深刻な被害を受けている。このため、同省ではでん粉向けのキャッサバが不足していることから、カンボジアから、1日当たり4000トンと前年を大きく上回るキャッサバを原料として輸入しているものの、でん粉工場の稼働率は前年同期比50〜70%減と大きく落ち込んでいる。

表6 ベトナムのキャッサバ作付面積

【貿易動向】
9月の輸出量は前年同月からは大幅に減少の一方、前月から大幅に増加

 AgroMonitorによると、2018年9月のタピオカでん粉輸出量は、11万7305トン(前年同月比41.4%減、前月比50.2%増)と、前年同月からは大幅に減少した一方、前月から大幅に増加した(図7)。

図7 ベトナムのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
9月の輸出量は前年同月から大幅に減少

 2018年9月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、2万137トン(前年同月比20.4%減、前月比8.8%減)と前年同月を大幅に、また前月からもかなりの程度下回った(図8)。同月の主要国別輸出量は、表7の通りである。

 また、同月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり617.07ユーロ(8万836円、前年同月比1.3%高、前月比3.1%安)と前年同月をわずかに上回ったものの、前月をやや下回った。

(注)輸出先の不明なものを除く。

図8 EUのばれいしょでん粉輸出量および輸出価格の推移

表7 EUのばれいしょでん粉輸出量(9月)

コラム ドイツにおける小麦でん粉の生産について

 EUにおいて、ドイツはフランスに次ぐ小麦でん粉の生産国である。同国では小麦のほか、トウモロコシやばれいしょを原材料にでん粉が生産されている。2014年は、でん粉原料用ばれいしょの生産量が増加したため、でん粉生産量のうち小麦由来のものが占める割合が37%となったが、ここ最近、おおむね40%台で推移している。

 同国で、でん粉生産を行っているCargill社によると、地球に優しい包装や容器、バイオ燃料向けのでん粉やタンパク質への需要に対応するため、ノルトライン=ヴェストファーレン州のクレーフェルトにある同社の工場では、トウモロコシを原料とするでん粉と異性化糖から、徐々に小麦を原料とするでん粉およびたんぱく質、バイオエタノールの製造へ移行する予定である。また、小麦でん粉は製紙において接着剤や結合剤、コーティング剤として利用されており、世界的な製紙向けでん粉の需要の高まりにも対応することも意図されている。
 

 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。

タイ

【貿易動向】
10月の輸出量は前年同月からかなりの程度増加し、前月からもやや増加

 2018年10月の化工でん粉の輸出量は、9万4575トン(前年同月比10.6%増、前月比4.0%増)と前年同月からかなりの程度、また前月からもやや増加した(図9)。同月の主要国別輸出量は、表8の通りである。

図9 タイの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表8 タイの化工でん粉輸出量(10月)

米国

【貿易動向】
10月の輸出量は前年同月からかなり大きく増加したものの、前月からはわずかに増加

 2018年10月の化工でん粉の輸出量は、3万1676トン(前年同月比14.0%増、前月比1.9%増)と前年同月からかなり大きく、また前月からはわずかに増加となった(図10)。同月の主要国別輸出量は、表9の通りである。

図10  米国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表9 米国の化工でん粉輸出量(10月)

中国

【貿易動向(注)
3月の輸出量は前年同月から大幅減も前月からはかなり増加

 2018年3月の化工でん粉の輸出量は、5581トン(前年同月比39.0%減、前月比13.8%増)と前年同月の水準を大幅に下回ったが、前月からはかなり増加した(図11)。同月の主要国別輸出量は、表10の通りである。

(注)直近の情報を入手できなかったため、前月号の内容を再掲載する。

図11 中国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表10 中国の化工でん粉輸出量(3月)

EU

【貿易動向】
9月の輸出量は前年同月からわずかに、前月からはかなりの程度減少

 2018年9月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万2268トン(前年同月比1.4%減、前月比7.5%減)と前年同月をわずかに、また、前月からはかなりの程度減少した(図12)。同月の主要国別輸出量は、表11の通りである。

(注)輸出先の不明なものを除く。

図12 EUの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表11 EUの化工でん粉輸出量(9月)

豪州

【貿易動向】
9月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加

 2018年9月の化工でん粉の輸出量は、2739トン(前年同月比41.0%増、前月比20.6%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(図13)。同月の主要国別輸出量は、表12の通りである。

図13 豪州の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

表12 豪州の化工でん粉輸出量(9月)

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



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