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でん粉の国内需給

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最終更新日:2019年4月10日

でん粉の国内需給

2019年4月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、でん粉に関して適切な価格調整を図るため、半期ごとにでん粉の需給見通しを公表している。9月に公表したでん粉の需給見通しの概要は、次の通り(詳細は2018年11月号参照)。

 

 

 

2. 輸入動向

【タピオカでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月および前月からかなり大きく減少

 財務省「貿易統計」によると、2019年1月のタピオカでん粉の輸入量は、8823トン(前年同月比12.5%減、前月比14.6%減)と、前年同月および前月からかなり大きく減少した(図1)。
 
輸入先国はタイ、台湾およびブラジルの3カ国で、輸入量は次の通りであった。

タイ     8820トン
 (前年同月比11.6%減、前月比14.5%減)
台湾       2トン
 (前年同月輸入実績なし、前月輸入実績なし)
ブラジル     1トン
 (前年同月輸入実績なし、前月輸入実績なし)
 


 2019年1月の1トン当たりの輸入価格は、5万1372円(前年同月比19.7%高、前月比10.2%安)と、前年同月から大幅に上昇した(図2)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ         5万1321円
 (前年同月比19.6%高、前月比10.1%安)
台湾        15万3439円
 (前年同月輸入実績なし、前月輸入実績なし)
ブラジル     22万8276円
 (前年同月輸入実績なし、前月輸入実績なし) 

【サゴでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前月から大幅に増加

 
財務省「貿易統計」によると、2019年1月のサゴでん粉の輸入量は、1949トン(前年同月比9.5%減、前月比59.5%増)と、前年同月をかなり下回ったものの、前月から大幅に増加した(図3)。
 輸入先国はマレーシアおよびインドネシアで、輸入量は次の通りであった。

マレーシア   1679トン
 (前年同月比11.6%増、前月比48.3%増)
インドネシア  270トン
 (同58.3%減、同3倍) 


 
 2019年1月の1トン当たりの輸入価格は、5万9129円(前年同月比1.0%高、前月比4.4%安)と、前月からやや上昇した(図4)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

マレーシア   5万9596円
 (前年同月比0.3%高、前月比3.1%安)
インドネシア  5万6222円
 (同0.6%安、同14.8%安)

 

【ばれいしょでん粉の輸入動向】
1月の輸入量は前年同月および前月から大幅に増加

 
財務省「貿易統計」によると、2019年1月のばれいしょでん粉の輸入量は、1200トン(前年同月比51.1%増、前月比5.5倍)と、前年同月および前月から大幅に増加した(図5)。
 輸入先国は、ドイツおよびオランダの2カ国で、国別の輸入量は次の通りであった。

ドイツ       1100トン
 (前年同月比85.1%増、前月比55倍)
オランダ     100トン
 (同50.0%減、前月輸入実績なし)


 2019年1月の1トン当たりの輸入価格は、8万3697円(前年同月比13.9%安、前月比23.0%安)と、前月から大幅に下落した(図6)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
 
ドイツ       8万3623円
(前年同月比16.7%安、前月比73.8%安)
オランダ     8万4510円
(同3.8%安、前月輸入実績なし)

 

【でん粉誘導体の輸入動向】
1月の輸入量は前月から大幅に減少

 
財務省「貿易統計」によると、2019年1月のでん粉誘導体の輸入量は、3万2189トン(前年同月比4.2%増、前月比16.3%減)と、前月から大幅に減少した(図7)。

 でん粉誘導体の輸入先国は20カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約7割を占めており、次いでベトナム、スウェーデンとなっている。


 2019年1月の1トン当たりの輸入価格は、9万6039円(前年同月比9.6%高、前月比3.4%高)と、前年同月からかなり上昇した。

 

【デキストリンの輸入動向】
1月の輸入量は前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2019年1月のデキストリンの輸入量は、1093トン(前年同月比7.5%増、前月比16.2%減)と、前月から大幅に減少した(図8)。

 デキストリンの輸入先国は8カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。
 上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイで輸入量の約5割を占めている。
 

 2019年1月の1トン当たりの輸入価格は、102796円(前年同月比1.3%安、前月比5.8%高)と、前月からやや上昇した。

 

【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
1月の輸入量は前年同月および前月から大幅に減少

 
財務省「貿易統計」によると、2019年1月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、20万2136トン(前年同月比28.6%減、前月比19.6%減)となり、前年同月および前月から大幅に減少した(図9)。
 輸入先国は、米国のみで、国別の輸入量は次の通りであった。

米国  20万2136トン
 (前年同月比14.5%減、前月比17.1%減)
 
 2019年1月の1トン当たりの輸入価格は、2万4211円(前年同月比4.6%高、前月比3.3%安)と、前年同月からやや上昇した。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

米国  2万4211円
 (前年同月比3.8%高、前月比3.4%安) 
 

 

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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272