[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
検索
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
でん粉 でん粉分野の各種業務の情報、情報誌「でん粉情報」の記事、統計資料など

ホーム > でん粉 > でん粉の国際需給 > 2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

印刷ページ

最終更新日:2020年10月9日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2020年10月

 本稿中の為替レートは2020年8月末日TTS相場の値であり、1米ドル=106円(106.36円)、1タイバーツ=3.47円、1ユーロ=127円(126.97円)である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

【需給動向:トウモロコシ】
生産量、消費量ともにわずかに下方修正

 2020年9月、米国農務省(USDA)による2020/21年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ需給予測によると、収穫面積および単収の減少が見込まれることから、生産量は149億ブッシェル(3億7847万トン、前年度比9.4%増、前月比2.5%減)とわずかに下方修正された。消費関連の数値は、競合国における供給量の減少予測を受けて、輸出量が1億ブッシェル上方修正された一方、国内消費量のうち飼料など向けとエタノール向けがそれぞれ1億ブッシェル下方修正されたことから、総消費量は146億7500万ブッシェル(3億7276万トン、同7.7%増、同0.7%減)とわずかに下方修正された。生産量の減少幅が総消費量の減少幅を大きく超えると予測されたことを受け、期末在庫は25億300万ブッシェル(6358万トン、同11.1%増、同9.2%減)とかなりの程度下方修正された(表2)。

(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。

【価格動向:トウモロコシ】
生産者平均販売価格は上方修正

 2020/21穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格は、前月より0.40米ドル高い1ブッシェル当たり3.50米ドル(371円、前年度比2.8%安、前月比12.9%高)と予測された。

表2

【貿易動向:トウモロコシ】
6月の輸出量は前年同月からは大幅に増加したものの、前月からはかなり大きく減少

 2020年6月のトウモロコシ輸出量は、504万6233トン(前年同月比69.3%増、前月比11.6%減)と前年同月からは大幅に増加したものの、前月からはかなり大きく減少した。同月の主要国別輸出量は、表3の通りである。

 また、同月の輸出価格(FAS(注))は、1トン当たり169.9米ドル(1万8009円、同11.7%安、同0.2%安)と前年同月からはかなり大きく下落したものの、前月と同水準であった。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれない。

表3

図 米国のトウモロコシ

【価格動向:コーンスターチ(注1)
7月のコーンスターチ市場価格は前年同月を大幅に下回るも回復傾向

 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、同国の代表的市場の一つである中西部市場における2020年7月のコーンスターチ市場価格は、1ポンド(注2)当たり4.14セント(4.4円、前年同月比52.0%安、前月比15.1%高)と前年同月からは大幅に下落したものの、前月からはかなり大きく上昇し、2018年の水準に近づいた(図3)。

(注1)直近の情報を入手できなかったため、前月号の内容を再掲載する。
(注2)1ポンドは約0.45キログラム。

 

 
【貿易動向:コーンスターチ】
6月の輸出量は前年同月および前月から大幅に減少

 2020年6月のコーンスターチ輸出量は、9533トン(前年同月比24.0%減、前月比21.7%減)と前年同月および前月から大幅に減少した。同月の主要国別輸出量は、表4の通りである。

 同月の輸出価格(FAS)は、1トン当たり700.3米ドル(7万4232円、同25.0%高、同8.4%高)と前年同月からは大幅に、前月からはかなりの程度上昇し、9カ月ぶりに700米ドル台となった。

表4

米国のコーンスターチ

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
2019/20年度のキャッサバ生産量は、かなりの程度減少する見込み

 タイ農業協同組合省経済局(OAE)の2020年8月時点の予測によると、2019/20年度(10月〜翌9月)のキャッサバの生産見通しは前月から変更はなく、収穫面積は874万ライ(140万ヘクタール、前年度比0.8%増、前月同)と前年度からほぼ横ばいで推移するものの、干ばつの影響を受けて、単収は1ライ当たり3.27トン(同8.9%減、前月同)、生産量は2853万トン(同8.2%減、前月同)と、ともにかなりの程度減少すると見込まれる(表5)。

(注)1ライを約0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
 

【価格動向】
国内価格は、前年同期からわずかに下落

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2020年9月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.1バーツ(45円、前年同期比1.5%安、前週同)と前年同期からわずかに下落した(図4)。

図4

【貿易動向】
7月の輸出量は前年同月からはかなりの程度減少したものの、前月からはかなりの程度増加

 2020年7月のタピオカでん粉輸出量は、17万2030トン(前年同月比9.4%減、前月比9.1%増)と、前年同月からはかなりの程度減少したものの、前月からはかなりの程度増加した。同月の主要国別輸出量は、表6の通りである。

 同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり445.0米ドル(4万7170円、同0.5%高、同1.1%高)と、前年同月および前月からわずかに上昇した。

表6

図 タイのタピオカ

ベトナム

【生産動向(注1)
1市18省でキャッサバモザイク病が確認される

 ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、5カ所の中央政府直轄市および58省のうち、1市18省でキャッサバモザイク病(注2)が確認された(7月下旬時点)。感染経路は、キャッサバモザイク病に感染した苗木や、媒介昆虫であるコナジラミとされる。今年の天候はおおむね良好で、キャッサバの生育が促進されるとの予測がある一方、主産地であるタイニン省(新期作付けの9割で感染)やザライ省(同4割で感染)などでの感染被害が前年度よりも拡大しているため、2020/21年度(8月〜翌7月)のキャッサバの生産見通しは、楽観視できないとしている。

(注1)2020年7月15日時点の推計値が公表されなかったため、今月号ではベトナムのキャッサバ作付面積の表は掲載しない。
(注2)ウイルスの感染によって葉に斑点ができる病気で、光合成が十分に行われず、最終的には作物自体が枯れてしまうことから、収穫量が大幅に減少する。ベトナムのほかに、近隣国のタイでも流行している。


【貿易動向】
7月の輸出量は前年同月からはかなりの程度、前月からは大幅に増加

 AgroMonitorによると、2020年7月のタピオカでん粉輸出量は、17万328トン(前年同月比8.5%増、前月比66.6%増)と、前年同月からはかなりの程度、前月からは大幅に増加した。同国の主要国別輸出量は、表7の通りである。

表7

図 ベトナムのタピオカでん粉

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からは大幅に増加したものの、前月からはかなり大きく減少

 2020年6月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、2万4961トン(前年同月比25.2%増、前月比12.1%減)と前年同月からは大幅に増加したものの、前月からはかなり大きく減少した。同月の主要国別輸出量は、表8の通りである。

 また、同月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり683ユーロ(8万6741円、同17.9%安、同1.1%安)と前年同月からは大幅に、前月からはわずかに下落した。

(注)EU27カ国の輸出量。輸出先の不明なものを除く。

表8

図 EUのばれいしょでん粉

コラム オランダにおけるばれいしょおよびばれいしょでん粉の生産動向


 世界最大のばれいしょでん粉生産地域である欧州では、ドイツ、オランダ、デンマークおよびフランスの4カ国がばれいしょでん粉の主産国として挙げられる。

 オランダは、北海および大西洋の影響を受ける西岸海洋性気候で、ばれいしょの栽培に適した土地柄となっており、全12州で栽培が行われている。中でもでん粉原料用ばれいしょは、同国唯一のばれいしょでん粉製造企業であるアベベ社周辺のフローニンゲン州、ドレンテ州、オーファーアイセル州のドイツ国境に面した3州で主に栽培されている(コラム−図1)。

 オランダ中央統計局(CBS)によると、2019年のばれいしょ生産量は696万トン(前年比15.5%増)と、干ばつで減産となった前年からかなり大きく増加すると予測されている。用途別に見ると、食用ばれいしょは372万トン(同18.6%増)と半数を占め、次いででん粉原料用ばれいしょは170万トン(同9.9%増)、種いもは155万トン(同14.8%増)となっている(コラム−図2)。

 現地関係者によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止を目的に、外食産業が営業を一時中止したことで、フライドポテト向けの食用ばれいしょが100万トン余る事態となった。一方、でん粉原料用ばれいしょの生産およびばれいしょでん粉工場は、COVID-19による被害を受けておらず(2020年7月時点)、ばれいしょが契約に基づいて供給されていることから、食用ばれいしょ余剰分のでん粉生産用としての受け入れは難しいという。




 
 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通りである。

タイ

【貿易動向】
7月の輸出量は前年同月および前月からかなりの程度減少

 2020年7月の化工でん粉の輸出量は、7万3084トン(前年同月比10.4%減、前月比7.8%減)と前年同月および前月からかなりの程度減少した。同月の主要国別輸出量は、表9の通りである。

表9

図 タイの化工でん粉

米国

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からはやや、前月からはかなり大きく減少

 2020年6月の化工でん粉の輸出量は、2万3448トン(前年同月比5.1%減、前月比14.5%減)と前年同月からはやや、前月からはかなり大きく減少した。同月の主要国別輸出量は、表10の通りである。

表10

図 米国の化工でんぷん

中国

【貿易動向】
7月の輸出量は前年同月からはやや、前月からはかなりの程度増加

 2020年7月の化工でん粉の輸出量は、6342トン(前年同月比3.4%増、前月比10.4%増)と前年同月からはやや、前月からはかなりの程度増加した。同月の主要国別輸出量は、表11の通りである。

表11

図 中国の化工でん粉

EU

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からは大幅に増加したものの、前月からはわずかに減少

 2020年6月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万8713トン(前年同月比19.9%増、前月比2.6%減)と前年同月からは大幅に増加したものの、前月からはわずかに減少した。同月の主要国別輸出量は、表12の通りである。

(注)EU27カ国の輸出量。輸出先の不明なものを除く。

表12

図 EUのでん粉

豪州

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月からは大幅に減少したものの、前月からは大幅に増加

 2020年6月の化工でん粉の輸出量は、1811トン(前年同月比28.5%減、前月比30.0%増)と前年同月からは大幅に減少したものの、前月からは大幅に増加した。同月の主要国別輸出量は、表13の通りである。

表13

図 豪州の化工でん粉

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構  調査情報部  (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.