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でん粉の国内需給

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最終更新日:2023年1月10日

でん粉の国内需給

2023年1月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、でん粉に関して適切な価格調整を図るため、半期ごとにでん粉の需給見通しを公表している。9月に公表したでん粉の需給見通しの概要は、次の通り(詳細は2022年11月号参照)。

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2.輸入動向

【タピオカでん粉の輸入動向】
10月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2022年10月のタピオカでん粉の輸入量は、6571トン(前年同月比39.6%減、前月比54.0%減)と、前年同月から大幅に減少した(図1)。

 輸入先はタイ、ベトナム、台湾およびブラジルで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

タイ         6551トン
 (前年同月比39.1%減、前月比53.4%減)
ベトナム          10トン
 (同91.2%減、同96.0%減)
台湾          8トン
 (同2.8倍、同2.2倍)
ブラジル            3トン
 (前年同月および前月輸入実績なし)

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 2022年10月の1トン当たりの輸入価格は、8万5264円(前年同月比55.0%高、前月比2.4%高)と、前年同月を大幅に上回った(図2)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ             8万4306円
 (前年同月比53.5%高、前月比1.3%高)
ベトナム            33万9744円
 (同5.5倍、同4.2倍)
台湾          49万4471円
 (同2.9倍、同22.2%高)
ブラジル            33万4000円
 (前年同月および前月輸入実績なし)
 

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【サゴでん粉の輸入動向】
10月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2022年10月のサゴでん粉の輸入量は、867トン(前年同月比18.8%減、前月比59.1%減)と、前年同月から大幅に減少した(図3)。
  
 輸入先はマレーシアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

マレーシア     867トン
 (前年同月比18.8%減、前月比59.1%減)

   

 
 2022年10月の1トン当たりの輸入価格は、11万504円(前年同月比80.6%高、前月比12.2%高)と、前年同月を大幅に上回った(図4)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

マレーシア     11万504円
 (前年同月比80.6%高、前月比12.2%高)

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【ばれいしょでん粉の輸入動向】
10月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2022年10月のばれいしょでん粉の輸入量は20トン(前年同月比97.9%減、前月比98.6%減)と、前年同月から大幅に減少した(図5)。

 輸入先はラトビアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

ラトビア    20トン
 (前年同月および前月輸入実績なし)

 

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 2022年10月の1トン当たりの輸入価格は、11万7400円(前年同月比16.8%高、前月比1.4%高)と、前年同月を大幅に上回った(図6)。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

ラトビア    11万7400円
 (前年同月および前月輸入実績なし)
 

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【でん粉誘導体の輸入動向】
10月の輸入量は前年同月からかなりの程度増加

 財務省「貿易統計」によると、2022年10月のでん粉誘導体の輸入量は、3万4771トン(前年同月比10.1%増、前月比17.0%増)と、前年同月からかなりの程度増加した(図7)  

 でん粉誘導体の輸入先は17カ国・地域で、最大の輸入先はタイであった。主要輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約7割を占めており、次いでベトナム、デンマークとなっている(表3)。

 2022年10月の1トン当たりの輸入価格は、14万610円(前年同月比33.4%高、前月比0.2%高)と、前年同月を大幅に上回った。

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【デキストリンの輸入動向】
10月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2022年10月のデキストリンの輸入量は、887トン(前年同月比30.4%減、前月比34.0%減)と、前年同月から大幅に減少した(図8)。

 デキストリンの輸入先は9カ国・地域で、輸入量は上位輸入先の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。

 上位輸入先からの輸入量は次の通りで、ベトナムおよびタイで輸入量の約7割を占めている(表4)。

 2022年10月の1トン当たりの輸入価格は、26万4154円(前年同月比2.2倍、前月比65.1%高)と、前年同月を大幅に上回った。


 

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【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
10月の輸入量は前年同月からわずかに増加

 財務省「貿易統計」によると、2022年10月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、16万4906トン(前年同月比2.2%増、前月比41.9%減)となり、前年同月からわずかに増加した(図9)。

 輸入先は、米国、ブラジル、南アフリカおよびアルゼンチンで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。

米国         12万2862トン
 (前年同月比55.4%増、前月比43.0%減)
ブラジル            3万5506トン
 (同2.4倍、同7.9倍)
南アフリカ           3788トン
 (同94.4%減、同94.0%減)
アルゼンチン        2750トン
 (前年同月および前月輸入実績なし)

 2022年10月の1トン当たりの輸入価格は、5万8930円(前年同月比54.9%高、前月比0.6%高)と、前年同月を大幅に上回った。

 国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
米国          5万9920円
 (前年同月比50.6%高、前月比0.4%高)
ブラジル            5万5492円
 (同74.2%高、同12.0%高)
南アフリカ           5万7337円
 (同53.4%高、同3.7%高)
アルゼンチン      6万1288円
 (前年同月および前月輸入実績なし)

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