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2 日本の品目別主要輸入先の動向

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最終更新日:2024年4月10日

2 日本の品目別主要輸入先の動向

2024年4月


 本稿中の為替レートは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2024年2月末日TTS相場の1米ドル=151.67円、1タイバーツ=4.27円を使用した。

トウモロコシ・コーンスターチ

世界

【需給動向:トウモロコシ】
主要国の生産量は据え置き、輸出増で期末在庫は微減も高水準を維持
 
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は、2024年3月8日、2023/24年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。

 これによると、世界の生産量は12億3024万トン(前年度比6.3%増)と前月から233万トン下方修正された。このうち、主要生産国である米国、中国およびブラジルはいずれも前月から据え置かれたが、単収の減少が見込まれる南アフリカ、また、収穫結果に基づきウクライナやロシアなどの減少分が反映された。

 輸入量は、世界全体で1億8948万トン(同9.8%増)と前月から34万トン下方修正された。このうち、EUは前月から100万トン下方修正されたが、メキシコや南アフリカが上方修正されたことで、EUの減少分の一部が相殺された。

 消費量は、世界全体で12億1224万トン(同3.9%増)と前月から148万トン上方修正された。このうち、主要消費国である米国、中国は前月から据え置かれたが、ブラジルは100万トン上方修正、EUは100万トン下方修正された。

 輸出量は、世界全体で2億227万トン(同12.3%増)と前月から145万トン上方修正された。このうち、アルゼンチンは生産量の増加見込みを受けて前月から100万トン、ウクライナは輸出実績を踏まえて150万トンそれぞれ上方修正された。

 この結果、期末在庫は3億1963万トン(同6.0%増)と前月から243万トン下方修正されたが、前年度からかなりの程度増加が見込まれている。
 

1

米国

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国の生産量輸出量などは据え置きも生産者平均価格は下方修正
 
USDA/WAOBは同日、2023/24年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。今回はすべての項目が前月から据え置かれたが、生産者平均販売価格は直近の需給緩和を反映して下方修正された。

 生産量は、153億4200万ブッシェル(3億8970万トン(注)、前年度比12.4%増)と前月から据え置かれた。

 消費量は、124億5500万ブッシェル(3億1637万トン、同3.4%増)と前月から据え置かれた。

 輸出量は、21億ブッシェル(5334万トン、同26.4%増)と前月から据え置かれ、引き続き大幅な増加が見込まれている。

 期末在庫は、21億7200万ブッシェル(5517万トン、同59.7%増)と前月から据え置かれ、引き続き大幅な増加が見込まれている。

 また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、14.9%(同5.0ポイント増)と前月から据え置かれ、前年度を上回る水準が見込まれている。

 生産者平均販売価格は、前月から5セント下方修正の1ブッシェル当たり4.75米ドル(720円。1キログラム当たり28.4円、同27.4%安)と大幅な下落が見込まれている。

(注)1ブッシェルを約25.401キログラム、1エーカーを約0.4047ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
 

2

【貿易動向:トウモロコシ】
23年12月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加
 
2023年12月の米国のトウモロコシ輸出量は、481万6243トン(前年同月比31.8%増、前月比34.4%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。

 また、同月の輸出価格(FAS価格(注))は、1トン当たり244.5米ドル(3万7083円、同28.0%安、同0.9%安)と前月からわずかに下落した。

(注)FAS(Free alongside ship)価格:貨物が輸出国の埠頭ふ とうまたははしけに置かれた時点までの費用を含めた価格。


 


 

3

【貿易動向:コーンスターチ】
23年12月の輸出量は前月から大幅に減少、輸出価格は前年同月から大幅に上昇
 
2023年12月の米国のコーンスターチ輸出量は、8090トン(前年同月比48.9%減、前月比51.9%減)と前年同月および前月から大幅に減少した(表、図)。

 同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1120.7米ドル(16万9978円、同25.6%高、同23.8%高)と前年同月および前月から大幅に上昇した。







 

 
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、23年12月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.19米セント(注)(23.0円、前年同月比22.1%安、前月比2.5%安)と5カ月連続で下落し、前年同月を大幅に下回った(図)。


(注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1
 

4

タピオカでん粉

タイ

【生産動向】
23/24年度のキャッサバ生産量は減産見込み
 
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2024年1月」によると、2023/24年度のキャッサバの生産見通しについて今回はすべての項目が前月から据え置かれた(表)。タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注)の感染が拡大しており、農業協同組合省農業普及局は、さらなる感染拡大を防ぐため、近隣国から流入する感染苗の監視強化やキャッサバ生産者に対して耐性のある品種の栽培推奨を行っている。23/24年度も感染拡大の懸念が報じられており、現地の報道によると関連産業全体の損失額は約500億バーツ(2135億円)に上るとされる

(注)ウイルスの感染によって葉に黄化斑ができる病気で、光合成が十分に行われず、最悪の場合には作物自体が枯れてしまうことから、収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアで流行が確認されている。

5

【価格動向】
国内価格は19バーツ台と高止まって推移

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2024年3月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり19.1バーツ(81.6円、前年同期比9.1%高)と前年同期をかなりの程度上回り、23年11月以降、高水準で推移している(図)。

 


 

【貿易動向】
24年1月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は14カ月ぶりに下落
 
2024年1月のタピオカでん粉輸出量は、22万2732トン(前年同月比5.0%増、前月比18.2%増)と前年同月からやや上回り、前月から大幅に増加した(表、図)。

 同月の輸出価格(FOB価格(注)・バンコク)は、1トン当たり581.3米ドル(8万8166円、同15.3%高、同1.5%安)となり、22年11月から続いた上昇から14カ月ぶりに下落した。

(注)FOB(Free on Board)価格:貨物が輸出国の船上に置かれた時点までの費用を含めた価格。




 

6

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
23年12月の輸出量は前月から大幅に減少
 
2023年12月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、2万8612トン(前年同月比12.5%増、前月比17.2%減)と前年同月をかなり大きく上回り、前月から大幅に減少した(表、図)。

(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




 

7

化工でん粉


 デキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉」という)の主要国・地域別輸出量および輸出価格は、以下の通りである。

タイ

【貿易動向】
24年1月の輸出量は前月からかなり大きく増加
 
2024年1月の化工でん粉の輸出量は、8万3409トン(前年同月比6.4%増、前月比13.9%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。
 



 

8

EU

【貿易動向】
23年12月の輸出量は前年同月および前月から大幅に減少
 
2023年12月の化工でん粉の輸出量(注)は、3万3219トン(前年同月比17.2%減、前月比21.1%減)と前年同月および前月から大幅に減少した(表、図)。

(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。




 

9

米国

【貿易動向】
23年12月の輸出量は前年同月を大幅に下回る
 
2023年12月の化工でん粉の輸出量は、2万777トン(前年同月比17.8%減、前月比10.9%減)と前年同月を大幅に下回り、前月からかなりの程度減少した(表、図)。
 



 

10

中国

【貿易動向】
24年1月の輸出量は前年同月をかなり大きく上回る
 
2024年1月の化工でん粉の輸出量は、1万3965トン(前年同月比12.0%増、前月比0.5%増)と前年同月をかなり大きく上回り、前月からわずかに増加した(表、図)。
 



 

11

豪州

【貿易動向】
23年12月の輸出量は6カ月連続で増加
 
2023年12月の化工でん粉の輸出量は、3707トン(前年同月比59.9%増、前月比53.5%増)と前年同月および前月から大幅に増加した(表、図)。

 


 

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