
ホーム > でん粉 > でん粉の国内需給 > でん粉の国内需給
最終更新日:2025年10月10日
【タピオカでん粉の輸入動向】
7月の輸入量は前年同月からかなり大きく増加
財務省「貿易統計」によると、2025年7月のタピオカでん粉の輸入量は、1万2214トン(前年同月比14.7%増、前月比6.6%増)と、前年同月と比較すると、かなり大きく増加した(図1)。
輸入先はタイ、ベトナム、中国、台湾、ブラジルおよびオーストリアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
タイ
1万600トン(前年同月比0.4%減、前月比0.4%減)
ベトナム
1609トン(同253倍、同96.9%増)
中国
2トン(前年同月輸入実績なし、同4.8%減)
台湾
1トン(前年同月輸入実績なし、同61.8%減)
ブラジル
1トン(前年同月比76.8%減、前月輸入実績なし)
オーストリア
1トン(前年同月輸入実績なし、前月輸入実績なし)
【サゴでん粉の輸入動向】
7月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2025年7月の輸入量は、1350トン(前年同月比32.6%減、前月比7.5%減)と、前年同月から大幅に減少した(図3)。
輸入先はマレーシアおよびインドネシアで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
マレーシア
990トン(前年同月比50.6%減、前月比21.5%減)
インドネシア
360トン(前年同月輸入実績なし、同81.8%増)
2025年7月の1トン当たりの輸入価格は、10万3538円(前年同月比3.9%安、前月比2.1%高)となり、前年と比較するとやや低い価格となっているものの、わずかに上昇傾向が見られる(図4)。
国・地域別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
マレーシア
10万9228円(前年同月比1.4%高、前月比5.1%高)
インドネシア
8万7889円(前年同月輸入実績なし、同2.7%高)
【ばれいしょでん粉の輸入動向】
7月の輸入量は前年同月から大幅に減少
財務省「貿易統計」によると、2025年7月のばれいしょでん粉の輸入量は1855トン(前年同月比27.3%減、前月比7.6%減)と、前年同月から大幅に減少した(図5)。
輸入先はドイツ、デンマーク、スウェーデンおよびポーランドで、国・地域別の輸入量は次の通りであった。
ドイツ
1020トン(前年同月比29.0%減、前月比12.2%増)
デンマーク
574トン(同29.1%減、同9.1%減)
スウェーデン
195トン(前年同月輸入実績なし、同2.6%増)
ポーランド
66トン(前年同月比3倍、前月輸入実績なし)
【でん粉誘導体の輸入動向】
7月の輸入量は前年同月からわずかに減少
財務省「貿易統計」によると、2025年7月のでん粉誘導体の輸入量は、3万5688トン(前年同月比2.1%減、前月比1.3%増)と、前年同月からわずかに減少した(図7)。
2025年7月の1トン当たりの輸入価格は、14万488円(前年同月比11.2%安、前月比0.1%高)と、前年同月をかなり大きく下回った。
でん粉誘導体の輸入先は16カ国・地域で、最大の輸入先はタイであった。主要輸入先からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の7割強を占めており、次いでベトナム、デンマークとなっている(表3)。
【デキストリンの輸入動向】
7月の輸入量は前年同月から大幅に増加
財務省「貿易統計」によると、2025年7月のデキストリンの輸入量は1738トン(前年同月比60.3%増、前月比16.2%増)と、前年同月から大幅に増加した(図8)。
デキストリンの輸入先は10カ国・地域となっており、2025年7月の1トン当たりの輸入価格は、20万309円(前年同月比10.5%高、前月比1.3%高)と、前年同月をかなりの程度上回った。
上位輸入先からの輸入量は次の通りで、タイおよびベトナムからの輸入は、6割程度を占めている(表4)。
【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
7月の輸入量は前年同月からやや増加
財務省「貿易統計」によると、2025年7月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、30万9661トン(前年同月比3.0%増、前月比19.4%増)となり、前年同月をやや上回った(図9)。
輸入先は、米国のみで、輸入量は次の通りであった。
米国
30万9661トン(前年同月比3.0%増、前月比19.4%増)
2025年7月の1トン当たりの輸入価格は、3万9274円(前年同月比8.2%安、前月比1.6%高)と、前年同月をかなりの程度下回った。
米国の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。
米国
3万9274円(前年同月比8.2%安、前月比1.6%高)